幼なじみ

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私は5歳の頃から水泳をしていました。
そして7歳から選手コースに入り、それからは毎日学校が終わったら練習、土日は朝と午後の2部練習、連休のたびに合宿や遠征の日々でした。

そんな中、小学校は別でしたが、同じクラブチームに専門種目とその種目のベストタイムも同じぐらいの男の子がいました。
練習の時はもちろん、試合の度にタイムを報告し合って勝負し、ゲームの様な感覚で楽みながら切磋琢磨していました。

中学生に上がると男の子は身長が伸び、体格も良くなり、どんどん速くなっていったのに対して、
私はタイムも伸びなくなり練習もサボりがちになっていきました。

しかし私は、高校でもやっぱり水泳を続けて強くなりたいと思い、その男の子と一緒に県内の強豪校へ入学しました。
その時は好きという気持ちはありませんでしたが、その男の子と同じ学校に通っているということがとても嬉しかったです。
しかし、身長が高く、体格もよく、話せば面白くてみんなに優しい彼は、女の子にも人気でした。私は少し複雑な気持ちにもなりながら女の子達と話しているところを遠くから見ていることしか出来ませんでした。

高校へ入ってもクラブチームは続けていた為、
彼とは学校生活でもクラブチームでの練習、合宿や遠征なども一緒だった為、家族よりも多くの時間を過ごしていました。
その為、近くにいるのが当たり前で、自然とお互いの恋話や悩みなどお互いなんでも話すようになり、喧嘩することもしょっちゅうありました。(笑)
(お互い別の人とも付き合ったりしてました)

しかし、私はいつもはおちゃらけている彼が、
練習中自分もきつい中、周りのメンバーを気遣い声かけをしているところや、いつも全力で練習に取り組んでいる所をとても尊敬していました。
また、高校三年生では2人でキャプテンも任され、2人で喧嘩しながらも部員をまとめながら高総体では団体優勝を掴み取ることができました。

部活を引退してからは、これまで出来なかった放課後にコンビニで買い食いしたり、学校近くの川にみんなで遊びに行ったりして友達としてよく遊んでおり、相変わらず一緒に過ごしていました。

しかし、高校卒業して、私は地元で就職、彼は就職先の配属の関係で県外へ行ってしまいました。連絡はしょっちゅうとっていましたが、
小学生の頃から高校卒業するまで毎日会っていた彼が近くにいないことに少し寂しさを感じていました。
また、誰よりも長い時間を一緒に過ごしていた為、私は彼を誰よりも理解していると思っていました。
そんな彼が就職してから、私の知らない人のことを好きになったり、付き合ったりしているのをみると、彼を誰にも取られたくない、私より彼の事を理解している人がいて欲しくないと思い、高校卒業して2年後、私の隣にいて欲しい、付き合いたいと伝えました。
すると、彼は、本当は小学生の頃から好きだった、紛らわすために違う人とも付き合ったけど、やっぱりお前が良かった。と言ってくれました!

それから現在、遠距離のまま付き合って3年になります。
しかし先日、彼が帰省した際、よく行くレストランでの食事を終えて帰ろうとしていた所、今日はプレゼントがあると言いながらポケットから婚約指輪を差し出すと共に

「結婚してくれますか?」

と、プロポーズしてくれました!
そして、来年、地元で入籍、結婚式をして私が
彼のいる街へ行き、いよいよ夫婦になります。

こんなに幸せを感じてもいいのかと思ってしまうほど、とっても幸せです❤️

written by ぺぺ

エピソード投稿者

ぺぺ

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