片思い4年目の最初で最後の胸キュン

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小学生の頃の話です。
私には2年生の頃に好きになった初恋の人がいました。
その人は、2回クラス替えがあったにも関わらず1年生の頃からずっと同じクラスで、さらに異性で一番仲のいい友達でした。
彼はクラスのリーダー格ですが誰にでも優しく、素直で笑顔の素敵な男の子でした。
同じクラスになって6年目、好きになって4年目の事です。久しぶりに席が前後になって、毎日沢山話したりふざけ合ったりしてとても楽しい日々を送っていました。
そんなある日、テスト返却が行われました。
「まぁ、絶対俺の方が点数いいから!」
「えー!負けないし!」
などとふざけながらお互いの点数を見せ合いました。
点数は少し私の方が高かったので、
「うわぁ!負けたぁ!お前やるな〜!」
「へへ〜照れるな〜」
と話しながら、テスト直しをしていました。
私が彼の分からない部分を教えてあげると、
「そっか!なるほどな!」
と嬉しそうにする彼にキュンとしながらテスト直しを終わらせました。
その後の休み時間にも私たち2人はテストの結果について話していました。すると、突然のことでした。
衝撃で何を言われたのかは覚えていないのですが、彼は何かを言いながら私の頭に手をポンっと乗せて微笑みました。
彼はそのまま他の友達の所へ行ってしまったのですが、私は呆然と立ち尽くして混乱していました。
たまたまそれを見ていた男女2人の仲のいい友達に「ねぇ!今の何!?」と言われました。事実だったとそこで気がついて、好きな人に頭を撫でられた喜びといつもふざけてばかりの彼の落ち着いた雰囲気にギャップを感じて言葉にできない感情が湧いてきました。
それからは距離が近づいた気もしましたが、結局何事もなく卒業し、彼は近くの公立中学へ、私は隣の県の私立中学へ進学しました。私は親友のままお別れすることを選びました。離れ離れになってしまいましたが、数年経った今でも他に好きな人は出来ていませんし、卒業アルバムを見たり彼のことを思い出すとキュンキュンして、幸せな気持ちになります。
今でも彼に会ってみたいですが、あの出来事は小学校時代だけの幸せな思い出です。

written by しろ

エピソード投稿者

しろ

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