ずっと片思いしてくれていたなんて! 恋に不器用な2人のヒミツの思い出

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もう10数年前の出来事ですが…
大学生の時。高校で唯一、連絡先を交換していた男友達から突然のメール。今ごろ何だろうと開くと「俺の友達が君のこと好きなんだって。今度2人で会ってみてほしい。」私は心当たりがなくて、「えっ、誰?」と思い聞き返すと、「誰なのかは会うまでヒミツ!」と言われて、どうしても教えてくれず…

とても気になるし、当時フリーだった私は、思い切ってその人に会ってみることに。「メガネをかけてたよ」としかヒントがなくて、卒アルを開いてメガネの男子を見つけては、この人かな?と一人でドキドキしていました!

私は自分を綺麗だとか思ったこともなく、高校でも目立たない存在でした。自分に自信がなくて、本当に私を好きな人がいるのかな?もしかして騙されてる!?と疑問でした。

…そして当日。指定された時間に待ち合わせ場所へ行くと、その人は高校の応援団の団長だった人でした!一学年と三学年の時クラスが一緒で、もちろん覚えていました。

彼はモテるタイプではなかったけど、真面目で自分の考えを持っていて、優しそうな人だな、という印象がありました。

なんとなく、予想はしていて、この人が私を好きなんだと思うと余計に緊張しました。
その日はカフェでコーヒーを飲みながら、大学生活のこととか、高校の思い出話をしました。

一年生の時から、ずっと好きだった

彼はメガネを外して服の裾で拭くと、メガネをかけ直して私を見つめ、ニコッと微笑みました。その優しい眼差しを見て、ああ、本当に私の事を好きなんだと感じました。

…私はなんだか照れ臭くて、別れ際に、
「2人で会ったことはナイショにしようね!」と、同級生に知られるのを隠そうとしました。

帰る時、彼がバス乗り場まで送ってくれて、バスが出発して見えなくなるまで、バスの窓越しにずっと手を振ってくれていたのが嬉しくてよく覚えています。

その後も何度かメールをやり取りしました。
音楽はクラシックをよく聞くとか、どんな小説が面白いとか…地元で遊ぼうか?買い物したり、観覧車もあるところ行ってみたいな。という話も出たけれど、やっぱり周りに知られるのがなんとなく嫌で、はっきりした返事をできないまま、連絡も途絶えてしまいました。

…あの頃、あの人と観覧車に乗っていたら、今の私は人生変わっていたのかなと、ふと当時を思い出すことがあります。

同級生だからまた会えるかもしれないけど…
元気でいますか?みんなには内緒にしているのかな?あなたの気持ちに答えられず逃げてごめんなさい。そしてあの時の私に自信を持たせてくれてありがとう、と彼に伝えたいです。

written by メモリー

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メモリー

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