彼が導いてくれた幸せ

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高校1年生、私のクラスは、男子が5人しかいません。自己紹介のとき、その男の子は人見知りなのか小さな声で自己紹介をしていました。その小さな声は、とてもキレイな声でもっと聞いてみたいなと思うようになりました。入学して1か月がたち、たくさん友達ができて、みんなとLINEを交換していました。私は、思い切ってその男の子に『LINE交換しない!?』といいました。すると、『いいよ!』と言ってくれました。その日から毎日LINEするようになり、彼とよく話す仲良しな親友になりました。そんな時、彼から遊びの誘いを受けました。『一緒にバスケの試合見に行かない?さやかが行くなら俺も行こうと思ってるんだけど…』もちろん私は、『行きたい!』と答えました。付き合ってもないのに初めて誘われて気合いを入れて出かけました。私は、人が多いところはあまり好きではないのでバスケの選手達が大勢いるところに置いてきぼりになっていました。もちろんその彼には、バスケ選手の友達もいるので一人でポツンといるんだろうなと思っていました。しかし彼は、友達に『こっちこいよ!』と言われても、私のそばを離れることなく、私が思いきって『行かないの?』と聞くと、『さやかが一人になっちゃうでしょ?』と言われ、私が『大丈夫だから行ってきなよ!』と言うと、『さやかを一人にさせたくないから大丈夫!』と言われました。心の中でなんでこんなに優しいんだろう!って思いました。毎日LINEをしていく中で、彼のことを好きになっていきました。好きな気持ちを抑えきれず告白をしました。その返事はOKでした!彼は、部活があって中々遊ぶこともないし、学校では、男子といつも一緒にいてあまり話すことはできませんでした。その彼と1回だけしたお勉強デートでは、人見知りの彼なのに話が止まることなく永遠と話続けていました。しかし、その彼にいきなり別れを告げられました。突然のことにショックでずっと引きずっていました。理由も聞けないまま、あの日から1年が経ちました。どうしても理由が聞きたかったので、1年がたった今聞くことにしました。彼は、『付き合ってた頃はとても楽しかったけど、部活と両立できない気がしたんだ、あと、僕みたいに中々一緒にいれない人より頻繁に会える人と付き合って幸せになってほしいと思ったからだよ』と言われました。ずっと彼に嫌われていると思っていましたが、彼は私の幸せを願ってくれていたのです。私は今、クラスの男の子と付き合っています。彼もその男の子と付き合ってることを応援してくれています。彼がいたから今の私があるのだと思います。そして、彼とは今でも仲の良い親友になっています。

written by さやか

エピソード投稿者

さやか

秘密 投稿エピ 2