ある日飲み会で知り合った私(みさ)と彼(たくみ)。
たくみを含めて男女2-2で遊んで楽しい日々を過ごしていました。でも私には付き合って5年の遠距離の彼氏がいました。たくみにも彼氏がいることは言ってありました。
私「彼女いないの?」
彼「うん、いないよ」
私「えーそうなんだ!モテそうなのに」
彼「全然モテないよ」
次第に彼は2人きりでご飯に誘ってくれるようになりました。ご飯行った帰り道に
彼「彼氏と別れて俺と付き合おうよ」
私「私彼氏いるよ?なんでそんなこと言うの?」なんてやり取りをしていました。
寒い時に上着を貸してくれたり、歩幅を合わせてくれたり、話が面白かったり、誕生日にはサプライズを用意してくれたり、何気ない優しさを感じたり一緒の時間を過ごしていく中で、私は彼氏ではなくたくみにどんどん惹かれていました。今までそんな短期間で人を好きになったことがなくて初めての感情でした。本気で好きになりそうで、遠距離の彼氏と別れようと思っていました。
出会って3週間後、何回かデートを重ねたある日たくみが
彼「嫌な話していい?彼氏のこと好き?」
私「うーんどうかな」
彼「彼氏と別れないでね」
私「どうして?私、たくみのこと好きになっちゃった」
彼「俺もみさのこと好きだよ」
私「じゃあどうして別れないでなんて言うの?」
彼「ごめん。・・・嘘ついてた。俺実は彼女いるんだ」
私「え」
彼「本当にごめん」
私「じゃあ、彼女と別れて私と付き合ってよ」
彼「それは無理だよ。その彼女と結婚するんだ。もう付き合って5年だからさ。でもみさのこと好きだよ。」
私「好き同士なのに付き合えないんだね」ボロ泣きでした。
彼「俺こんなことになると思わなかったな。本気でみさのこと好きになったよ。あと1年早く出会えてたらなあ」
私「あと1年早かったら付き合ってた?」
彼「うん、間違いなく彼女振ってみさのところにいったよ。」
私「そっかー。もっと早く出会いたかったね」
彼「本当にごめんね」
私とたくみは最後にキスを交わしてお互いの恋人のところへ戻りました。
1ヶ月も満たない期間でしたが、デートの時は楽しく充実していました。あんなに楽しくて濃い日々を過ごしていたのにもう会うことはありません。儚い思い出でした。
written by みさ
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