出会いと別れの神社

出会いと別れの神社

高校生の時、同じクラスの男の子(Sくん)とその友達(Fくん)に誘われ、(私と、部活の友達2人が誘われました。)高校の近くでやっていたお祭りに行きました。そこで、ＳくんとFくんと同じ部活の男の子(Kくん)と出会いました。
お祭りを回った後、解散になったのですが、神社で行われたお祭りで、私はその神社に行ったのが初めてで、帰り道(電車通学だったので、駅までの道)が分かりませんでした。(そもそも方向音痴すぎるので汗)
そんな時、唯一帰り道が一緒だった(同じ駅から電車に乗る子だったので…)Kくんと2人で帰ることになりました。
その日初めて会ったばかりで、その時は全然話せませんでした。

その後、Sくんから私のLINEを教えて貰ったらしく、帰宅後KくんからLINEが来ました。そしてしばらくLINEをする仲となり、学校でも会うと話しかけてくれるようになりました。
少しずつ距離が縮まり、休日に一緒に勉強したり(Kくんはとても頭がよかったので、教えて貰ってました←)、時には2人で買い物に行ったりしました。
そうしてLINEをしたり、少しずつ2人で同じ時間を過ごしたりしていく中で、だんだんと彼への気持ちが大きくなり、自分はKくんに恋をしているんだと気づきました。

そしてある日の夜、LINEで、「Ｙ(私です。)と話すの楽しい、なんでだと思う？」と言われました。私は訳が分からず、「なんで？」と聞き返しました。でも結局教えて貰えず、宿題ということになりました。
そして次の日、部活の後、時間が被ったので、一緒に帰ろうと言われ、一緒に帰りました。

他愛もない話をしながら、初めて会った神社の前を通りました。その時、Kくんは昨日のLINEの話をしました。「なんでか分かった？」と聞かれ、やっぱりわからなかった私は、「ごめんやっぱわかんなかった、なんで？」と聞きました。するとKくんは、「俺はＹのことが好きだから、LINEで話すのも、こうやって会って話すのも、楽しいよ」と言われました。突然の告白に、最初は意味がわかりませんでした。少しして理解した私は、「私もKのことが好きやお？だからたのしいよ？(方言です。)」と言いました。
Kくんはほっとした様子でした。その後付き合うこととなり、2人で駅まで歩きました。(Kくんは自転車だったので、自転車を引くKくんの隣を私が歩いてる感じです。)

あの時は暗かったので、顔は見えませんでしたが、お互い赤い顔をして歩いていたんだろうなと思います。

そんな彼とはもう今は別れてしまい、お互い別々の土地で大学に通っています。初めてKくんと出会い、告白された場所でもあるあの神社は、付き合っていた頃、一緒に帰る度に立ち寄り、しばらく2人で話したりしていました。別れることを決めたのも、実はその神社でした。
楽しい思い出も、寂しい思い出もありますが、今でも私の中で、彼との1番の思い出の場所です。

written by ちゃんまる