付き合ってないのに···

コンテンツ名とURLをコピーする

社会人2年目の私の職場は、同じ学校卒の、5年目の先輩(男性)と、4年目の先輩(女性)と、1年目の後輩(女性)の4人がいました。

ある時、5年目の先輩が配属先が変わり、店舗移動となってしまいました。

1年目の後輩が入社する前、3人で飲んだことはあったので、入社記念と5年目の先輩に久々に会おうということで、第2回目を行いました。

場所は前回と同じ、職場の隣駅の栄えた駅前の、レトロで昭和な雰囲気な居酒屋でやりました。

楽しく飲んだ後、二次会でカラオケに行き、終電前にカラオケを出て解散しようとしました。

5年目の先輩は家が1番近く、タクシーで帰るのでお見送りがてら改札までみんなで行き、4年目の先輩が1番終電が早かった為先に帰りました。

1年目の後輩と私は電車が同じだったので、一緒に帰ろうとしていたのですが、改札を入る前に先輩に止められました。

その時既に1年目の後輩は、改札を通ってしまっていました。

5年目の先輩とはまた暫く会えないと思い、「少し話してから向かうね!」と後輩に伝え、終電間際だった為、先にホームに降りてもらいました。

私が帰ることに対してやはり寂しそうで、「帰るの?」と聞かれて「終電なので帰りますよ〜」と答えつつ腕を引っ張られたままでした。

私も仲の良い先輩で、別れるのがかなり寂しかったので、「終電だし...」と言っていたら、「うち来てもいいよ?」と言われました。

その時は男性の家に泊まったことなんてなく、ましてや終電逃してまで外をうろつくこともなかった私にはビックリしました。

「どっちでもいいよ」と先輩に言われましたが、実家暮らしの私には、帰るべきだけど別れるのは寂しいなど葛藤した結果先輩に、「来て欲しいんですか?来て欲しいならそう言ってください!」と聞いたら、「じゃあ来て」と言われ、結局その日は
お持ち帰りされることになりました。

最寄り駅についてタクシーを降り、先輩の家まで20分くらい歩いて向かいました。
その間には、新しい配属での話しなど、仕事関係の話をしていました。

話していたら先輩の家に着き、外見は外階段が赤く塗装されていて、昼間に見たらオシャレだと思うけど、夜中だったので照明が当たり、不気味でした。

「不気味でしょ?笑」と笑って先輩は言いました。私も、「ちょっと怖い笑」と言い、中に入ったら、
生活感もあり程よく清潔感もある、The男性の部屋という感じの部屋でした。

「適当に座って」と言われ、ローソファーに座り、隣に先輩が来て、暫く2人でYouTubeを見て笑っていました。

1人暮らしだった為何もしないとすごく静かで、「シャワー浴びてきていいよ」と言われ、部屋着も出してくれたので、先に借りました。

シャワーを出てドライヤーを借りて髪を乾かし、先輩も上がってきて寝る準備が整い、先輩が先にベッドに入ったので私はローソファーで寝ようとしたのですが、「お前身長でかいんだからベッドで寝ろ」と言われ、「壁側とどっちがいい?」と聞かれ、私が壁側に行きました。

(これ完全に添い寝...!)と思って既にドキドキしていたのですが、私がベッドに入ってすぐに先輩が腕枕をしてきたのです。

そしてハグされるような体勢になり、こんなことをしたことがない私にとって本当に心臓がはち切れそうでした。

「腕痛くないんですか?」と聞いたところ、「こっちの方が腕伸ばしてて楽だから」と言い、もう流れに身を任せようと思いました。

電気を消したあとも、なかなか2人とも寝付けずずっと抱かれた状態のまま、向こうがつねったりちょっかいを出してきたりしてました。

気づいたら鼻と鼻がくっついていて、それくらい距離が近くなっていました。

そして、度々口同士がくっついてきて、「口ついてますよ」と言ったら、「あ、ごめん」と言われました。

その後もずっと顔がくっついたまま、たまに口が触れ、の繰り返しでした。

もう確実にこれはしてきてるなと思い、「なんでしてくるんですか?」と聞いたところ、「愛しくて」と返ってきて、何度もされました。

寝付いたのが5時くらいだと想定し、恐らく朝くらいになって半分目が覚めました。
その時も抱かれていた状態で、少し寝返りしたいと思い動いたら、先輩も半分くらい起きました。

眠さで意識が朦朧としている中だったのですが、また口が触れ、今度はしっかりキスしてきました。

寝ぼけてるのかな?と思ったのですが雰囲気に流され、私も受け入れてしまい何度もキスしました。

付き合ってないのにしてはいけないことをしているような感じでしたが、すごく幸せで、その感情に浸っていたままキスしていたら、先輩から舌を入れてきて、かなり濃厚なディープキスまでしてしまいました。

とてもびっくりしましたがら幸せという方が勝り、気づいたら寝落ちしていました。

お昼くらいになり、目が覚めました。
夜中のはなんだったの...と思っていたのですが、その時は聞くに聞けず、起きてからも2人で暫くベッドでゴロゴロしていました。

そして最後にもう一度ギューーッとハグしてきました。

それからその日はゆっくり支度をして、お昼過ぎに家を出ました。

キスの感覚も心情も今でも忘れられません。

LINEでお礼を言い、先輩のしたこと覚えてるか聞いてみたところ、謝られました。

でも、恋人のいない同士が何かあったところで、何も刃向かえないし、嫌いじゃなかったらそんなことしないと伝えたところ、「にしては反応なかったよ」と言われました。
でもなんだかんだ今も連絡を取っています。

その事があって、1ヶ月半後くらいに、会社行事で会うことがあり、その時は最初はすごく気まずかったのですが、暫く経って普通に接することができるようになり、今でもたまに会うようにしています。

まだ付き合っていないので、周りからは、なんで付き合ってないのと言われることもありますが、あれから気になってしまいながらも仲良い関係になっていると思っています。

written by なんちゃん

エピソード投稿者

なんちゃん

投稿エピ 1