初恋を思い出に(後編)

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高校生になり、ふと思い立った時に幼い頃の写真を見返しては彼を思い出していました。スマホを持つようになりある時、共通の友人から彼の連絡先を入手しました。ですが、久しぶりで恥ずかしさからあまり話すことはできませんでした。

しかしある日、スポーツバッグを持った中学生の時マウンドで観たあの姿の彼が駅にいました。母から彼の進学先は聞いており、最寄り駅が同じなのは分かっていましたまさかとは。次いつ会えるかは分からない。勇気を出して声をかけました。「久しぶり、覚えてる?」電車の時間があり、そのくらいしか話せませんでした。
彼と私の間には幼い頃のあの空気感が流れることはありませんでした。時間の流れの悲しさと同時に、初恋に区切りをつけきれていなかった私でしたが、思い出にすることができました。

今年から私は地元の大学へ、彼は地元で就職したそうです。隣町で近くには住んでいます。もしも私たちの時間がまた交わる時が来たら…あの頃を思い出しつつ、私たちの新しい第2の関係を築けたらと思います。

余談ですが、母から聞いた話です。私は全く覚えていないのですが、私がまだ赤ちゃんで喋り始めた頃には家に帰ってからも彼の名前を呼んだり、彼を探し泣いていたそうです(笑)物心つく前から彼を好きだったようです。この話を聞いてから初恋を思い出すたび微笑ましく思っています。

written by すー

エピソード投稿者

すー

秘密 投稿エピ 43

自身の恋愛を載せてます!片思いエピソードです!! マンガ化してもらえると嬉しいです^^*