偶然のポストカード

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私が高校3年生のとき付き合っていた元彼との話です。当時彼は社会人1年目で、少し歳の差のあるカップルでした。
初デートの時に彼が前から気になっていたというポストカードの専門店へ行くことに。そのお店には様々な国から取り寄せたポストカードや可愛らしいイラストのポストカードなどが店内の壁一面に飾られていて、2人で色々と見ながら「これかわいいね」などと話していました。
すると彼の方から、お互いにポストカードを選びあって、メッセージを書いて家に送り合おうという提案が。なんだか年上なのにそんなおちゃめな提案をすることが可愛らしくて、お互いに別行動でポストカードを選びあいました。私は彼が猫が好きだと言っていたので可愛らしい猫の写真か入ったポストカードに決め、送った時にどんな反応をするか楽しみにしていました。買う時もお互い見せずに、その日のデートは終了。
その日内にメッセージを書き、ポストに投函しました。

そして後日、彼から届いたポストカードを見てびっくり。なんと私が選んだポストカードと同じ猫の写真のカードでした。彼からは、「この猫を俺だと思っていつでも君のことを見守っているからね」という温かい手書きのメッセージが。びっくりしたけど、なんだかこの偶然が嬉しくて大事に飾っておいたことを覚えています。

そこから私たちは毎月記念日にはお互いに手紙を送り合いました。普段忙しくてあまり沢山は会えないけれど、メッセージアプリではなく手紙だからこそ届けられる気持ちがありました。毎月毎月その日を楽しみにしていました。


今はもうお別れしてしまったけれど、これが私が今までしてきた恋愛の中で、最も温かくて素敵な恋でした。














written by おこめち

エピソード投稿者

おこめち

女性 投稿エピ 1

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