常連さんから恋人に

常連さんから恋人に

バイト先のお店（焼肉屋）によく来るお客さんがいた。凄くかっこよくてタイプだった。一年ほど前から来ていたけど、ある時「ずっと気になってたんだけど彼氏いるの？」と聞かれた。その時は付き合ってる人がいたので「います」と答えたが、来る度何度も聞かれ、別れそうになってる時にまた来てくれて、「最近別れそうなんですよね」と相談した。そして、その日の閉店後、お店に電話が来た。彼からだった。内容は「お店にリングの忘れ物ありませんか？」でした。探してあったら折り返し連絡すると言ったら、「待って！いつものお姉さんですよね？折り返し店から電話じゃなくて、連絡先、教えてもいいですか？」とまさかの言葉。結局探しても無くて、貰ったIDからLINEでなかったことを伝えた。それから連絡を取るようになった。よくよく聞くと、彼も私をずっと見ててくれて可愛いと思っててくれたらしい。店員さんに声掛けたのも初めてらしく、ナンパはもちろんそういうことは人生で初めてで緊張してたそう。さらに実はリングをなくしたのは嘘で、あの時かけた電話にもし私が出なかったら諦めようと思ってたそうです。見た目より年上だったけどそういうところが可愛くて大好きです。今は仲良く付き合ってます。

written by りりおん