不安な気持ち、神さまがくれた物

不安な気持ち、神さまがくれた物

大学2年生の冬。
ずっと片思いしていた彼と席が前後になって仲良くなるチャンスだと思っていました。
彼は優しくて居心地がいいので、みんなに好かれる人でした。クラスメイトに男好きな女子がいました。その女子は彼をよく遊びに誘っていて、付き合っているのではないか？と噂までありました。私は取られるのではと不安でいっぱいでした。彼とは席が近くなって以来、授業の事や時間割の事でLINEが来るようになり、趣味や好きな音楽が同じだったため、毎日LINEをするようになりました。それからご飯を食べに行こうと誘われたり、2人で会う機会も増え、徐々に距離が近づいてると思っていましたが、1人の女子は相変わらず彼を遊びに誘っている様子で、不安なのは変わりませんでした。

ある夜、彼から「この前、写真で送ってくれた綺麗な場所行きたい！道わからないから案内して」とLINEが来ました。その写真というのは以前私がLINEで「ここの神社好きなんだよね」と送った1枚の写真の事でした。淡い期待を持ちながら、でも彼はあの女子といい感じかも…とか考えつつ、神社に案内する約束をしました。そして当日、車で迎えに来てくれた彼。助手席に乗った時、普段は全く髪の毛をセットしないのにその日は髪を整えてました。そんな彼を見てドキッとしてしまいました。車中でたくさん会話しながら神社に到着しお参りの時、「この気持ち報われますように。」とお願いしました。
帰りの車中、彼の表情は強張っていました。もうすぐ私の家に着くという時、「俺、好きで…今まで2人になる口実の為にご飯に誘ったりしていたんだ。」と。そして「付き合って下さい。」と言われ、今までの不安が一気に晴れました。もちろん私も「お願いします。」と答えました。
後々聞いてみると、彼はこの日伝えるため髪をセットしてお参りの時、彼も「結ばれますように。」と祈っていたそうです。私たちを結んでくれた神様に感謝しました。

それ以来、私たちの愛に見くびった女の子は遊びに誘うことがなくなりました。そして彼は私をたくさん愛してくれ幸せな日々を過ごしています。

written by るーたろう