弟じゃなかった

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これは私が中学二年生の時、学級副委員長をしていた私と委員長のお話です。
いよいよ体育会が近づいてきたころ。なのに足の速い委員長は腕を骨折してしまいました。代走はもういないのでそのまま走ることに。午前中のリレーで走って、すごく痛そうにしていました。
お昼のお弁当も手につけられないくらい痛いようで。午後にも、リレーがある彼に「無理せんときや?」と声をかけたのですが、「大丈夫や?」と言われました。
リレーが始まり彼は見事走りきりました。しかも、2位で貰ったバトンを1位にして。走り終わった彼は私に近づいてきて「見てた?な?ゆったやろ?」と最高の笑顔で言ってきました。
今まで一緒に委員会の仕事してきたけれど、手間のかかる弟としか思ってなかった彼に初めてキュンとした瞬間でした。中三になった今年も彼と一緒に委員会ができて幸せです。

written by Yui

エピソード投稿者

Yui

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