中学二年生のハロウィンの日。私は当時新任で理科を担当されていた先生が好きでした。私はハロウィンの日に友達(理科の違う先生のことが好きな友達)とお菓子をあげることを計画していました。私の好きな先生は高校二年生の担任をしていて、その日は教室で面談をしていて、その教室の前を友達と何回か通って、面談が終わるのを確認していました。終わったかなとまた教室の前を通ると、面談は終わったようで、教室にいる先生と目が合いました。ずっと待っていたはずなのに、いざ先生を目の前にすると怖気付いてしまい、咄嗟に向かいの教室に入ってしまいました。私は先生のいる向かいの教室で、友達に「どうしようどうしよう」と小声で相談していました。その時先生は、私が先生を待っていたのを知っているように、鼻歌を歌いながら廊下を渡って少しずつ近づいてくるのが見えました。友達が見兼ねて、教室を飛び出し、「理科の先生方で食べてください!」と先生にお菓子を差し出しました(勇気が出なくて友達は好きな先生に直接渡せなかったから)。友達を見て私も、先生にお菓子を差し出しました。「これ先生にです…!」と。先生は「ありがとうございます」と理科準備室に帰って行きました。私達のことを無視して準備室に帰ることもできたのに待ってくれていた優しい先生がもっと好きになりました。バレンタインに一緒に撮ってもらった写真は今でも大切にしています。私は今高校生になり、大人にならないとと感じますが、先生を見かけるとやはり気になってしまう自分がいます。
written by karen
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