遠い存在だったのに

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嘘のような本当の話です笑

家族の影響もあってか、私は昔から音楽が大好きでした。大学生になり、アルバイトで貯めたお金で色々なバンドのライブに行き、友達とフェスでワイワイしたり、1人で音楽に浸りに行ったり楽しんでいました笑

その日もいつものように1人で昔から好きだったバンドのライブを見に行きました。
帰ろうとしたその時、私が1番好きなメンバーがドリンクブースにこっそり顔を出しているのに気づきました。
少し躊躇しましたが、思い切って話しかけに行きました。緊張しすぎて「今日めっちゃよかったです!」くらいしか言えず、相手も驚きながらも、「ありがとう、また遊びにきてね」と握手してくれ、私は嬉しさと緊張ですぐに会場を出ました。サイン貰っときゃよかったー!と後悔しました

数日後、友達との待ち合わせで1人でカフェで時間を潰していたら後ろから声をかけられました。
なんとこの間握手した憧れの彼でした。偶然の再会でした。
「この間の子だよね?話しかけてくれて嬉しかったよ!」と言ってくれ、友達が来るまで好きな洋楽や本についてたくさん話しました。
お互いに趣味が合うことに気づき、意気投合して連絡先を交換しました。
それ以降何度か2人で出かけて彼に告白されました。
しかし、ファン気分が抜けていなくて現実味が無かった&いくら好きでもバンドマンってよくないって言うし…という一般論を鵜呑みにした私は一度断りました。でも彼は、いつまでも待つと言い、手を替え品を替え何度も告白してくれて、ようやく6回目の告白でお付き合いが始まりました。

ひとまわり歳上の彼は、料理が得意でわたしより大人で優しくて、何よりステージで輝いている自慢の彼氏です!
しばらくしてから「実はあの日話しかけてくれた時、一目惚れして、1度楽屋に戻ってからまた探しに行ったんだ笑 見つけられなかったけど笑 だから偶然カフェで会った時、運命だと思ったし、それから何度も会って話していくうちに価値観が合うし、一緒にいて落ち着くと思ったから告白したんだよ、どうしても付き合いたくて必死だったんだよ!」と家でほろ酔いで照れながらこっちも恥ずかしくなるような話を教えてくれました。

付き合って時間が経ち、日々忙しい彼ですが、そんなことが気にならないくらい毎日幸せです!

あの日勇気を出して話しかけた自分を全力で褒めたいです!

written by まー

エピソード投稿者

まー

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