中3の春休み明け、私が所属する演劇部の部室をを美術部に1ヶ月貸すことになり、合同で部室の片付けをすることになりました。
放課後倉庫に行ってみると、小学校から4年間同じクラスで仲の良い男子が、美術部部員ではないのに美術部の友達ににお前暇だろって連れて来られてたんです。お気の毒に、と思っていると、「確か演劇部男手少ないんでしょ?大道具とか運ぶの手伝うよ」と。優男だありがとう!!!ということで、演劇部+美術部+彼で片付けを進めていくことに。
たくさんの大道具達を片付けながら彼と話していて、「今度の公演良かったら観に来てね」「お前出るの?」「私は裏方だから出ない」「お前出ないなら見に行く意味ないや」と。え、待て待て何それわかんないけどちょっと照れる、とか思いながら、照れ隠しに「えぇ何それ」と笑ってたら、不意に、彼が真剣な目をしてこっちを見てきて、5秒ぐらい目が合って。えっ、何?って思ったら、少しふ、と笑みをこぼして、私の頭に手を伸ばしてきて。??????と一人でドキドキしながらパニクってたら、「頭にめっちゃホコリ付いてる」ってニヤって笑いながら私の頭をはたいてきたんです。はぁぁぁぁ一瞬でもドキっとしたのがバカみたい、とか思った瞬間、え?私今彼に対してドキッとしたの?待て待て待てえ?と頭の中がパニックに。その日以来、どうしても彼のことを意識してしまって。彼が話しかけてくる度にドキマギしてしまって。4年も関わりがあったのに今更?って感じかもしれないけど、気付いたら彼のことを好きになってしまったきっかけです。
written by 藍
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