照れ屋な先輩

照れ屋な先輩

大学ではもう恋はしないかなと思っていた4年生春。仲良しだった先輩と飲みに行くことに。先輩はもう社会人になっており、大人なお店に連れていってくれました。話すうちにいい人だなと思い始めていましたが、帰り際に「次は遊びにいこう」と言ってくれました。仲が良い先輩後輩の関係だけなのか、デートのお誘いなのか葛藤する日々が続きました。遊んだ日は本当に楽しくてドキドキして完全に恋に落ちていました。そんな日も夕方に解散して何も進展せず、叶わない恋かな…と考えていました。そんななかいつものように飲みに行った帰り道、雨が降ってきてお互いに傘をさしていたなか、我慢できなくなったわたしは彼の袖をにぎっていました。すぐに振り払われ、わたしの恋は終わったと思いましたが、すぐに傘をとじた彼は、照れながら「手繋ごう」と言ってくれて駅まで送ってくれました。ドキドキが止まらないまま、改札前にいったとき、Suicaをだそうとしていたら手を引っ張られて突然「付き合いますか！」と言われ、びっくりして泣いてしまったわたし。段々ふたりとも惹かれていたのでした。今も結婚を考えながらお付き合いをしています。

written by Pineapple