私の青春

コンテンツ名とURLをコピーする

高校生の頃の思い出です。
彼はサッカー部、私はテニス部でした。
違うクラスでしたが、グラウンドとコートが隣だったのでたまに同級生何人かで話したりしていました。
人見知りが激しい私はいつもただみんなの話を聞いているだけ。
そんな私に初めて話しかけてくれたのが彼でした。

少しずつ話していくうちに連絡先を交換して毎日メールをするようになりました。
彼は廊下ですれ違っても、部活の休憩中でもたくさん話しかけてくれました。
メールでは普通に話せるのに、会うと緊張して固まる私。
そんな私を見て、「本当いつもガチガチだな~!緊張しなくていいのに!!」と笑顔で言われ、そんな彼にどんどん惹かれていきました。

ある日、彼から部活が終わったら一緒に帰ろうとメールがあり、はじめて二人で帰ることになりました。
彼は自転車通学で私はバス通学だったので、
バス停まで一緒に帰る感じかな?と思っていたんですが、彼がきて、「はい!じゃあ後ろ乗って!」と言われました。
「え!重いしいいよ!」と言う私に、
「たくさん話したいし、全然重くないから!早く乗らないと他の奴らきて冷やかされるよ!」と言われて2人乗りで帰ることになりました。

初めて男の子と2人乗りした。
大きい背中だな。ドキドキする。
そんな事をおもいながら、たくさん話して楽しく帰りました。

その日の夜、お礼のメールをしたあとに今まで聞けなかった事を彼に聞いてみました。
「好きな子とかいる?」
彼の返事は、「んー、今はサッカーに集中したいから恋愛は微妙だな~」でした。
すごくショックでした。
私はただの友達なんだなと凹んでいると、
「○○は好きな人いるの?」と彼からメールがきました。
私はもうどうにでもなれと思い、「○○が好きだよ」と告白をしました。
彼はびっくりした様子で、「本当に!?え!本当に!?でも…ごめん」と。
これで彼との関係が終わるのが嫌だった私は
「仕方ないよ!!
でもこれからも友達として今まで通り仲良くしてね!」と送りました。

でもそれ以降気まずくて彼を完全に避けるようになりました。
彼は話しかけてくれるのに、苦笑いしかできず、急いでるんだ。忙しいんだ。と。
メールもあまりしなくなりました。

そんな日が続いたある日、彼からまた部活終わりに一緒に帰らない?とメールが来ました。
悩みましたが、いいよ。と返事をしました。

部活が終わって玄関で待っていると彼がきて、
「忘れ物したから教室まで一緒に行こう」と言われました。
頷いてそのまま無言で教室に向かいました。
教室について、「ちょっとここで話さない?」と言われて席に座りました。
少し沈黙が続いたあとに彼が話し出しました。
「この前は○○に告白されてすごくびっくりした。いい子だし話してて楽しいしこの関係が続けばいいなと思ってたから、俺が断った時に○○から今まで通り仲良くしてねって言われてほっとした。
でもやっぱり気まずいよな。○○から避けられてる感じがしてすごくショックだった。俺○○が好きなんだって気づいたんだ。俺と付き合ってくれませんか?」

まさか彼から告白されると思っていなかったので、すごくびっくりして、嬉しくて、泣きながら「うん。」しか言えませんでした。
彼は「ありがとう」と言って抱き締めてくれました。


彼とは高校を卒業した後にお別れをしてしまいましたが、彼との思い出は今でも私の大切な青春の1つです。

written by ちー

エピソード投稿者

ちー

秘密 投稿エピ 1