先生が好きでした

先生が好きでした

中学2年生の時に新任でやって来た先生。
クラス担任にはなることはなかったのですが、
生徒と同じ目線で接し、時には掃除の時間に男子とぞうきんを投げて野球したりと枠にはまらない先生でした。
そんな先生が気づいたら好きでした。
あまりに幼い私は毎日遠くから見つめることしか出来ず。無言電話もしたりしました。あー、情けない。今思うと本当にごめんなさい。
学校に行く事が苦痛だった私が唯一先生に会えることが、学校に行くきっかけでした。
先生のクラスで登校拒否気味の子と友達だったので、ある時その子と先生と私で一度だけお出かけしたことがありました。先生は新任だったから教育に熱心でした。
先生の車でお出かけしたので今でもあの時の空は忘れないです。友達には悪いけど、先生のことしか見えていなかったな?
放課後むやみに残ったりして先生に早く帰れと言われるのを待ったり、黒板に落書きしたり楽しかった。
その落書きが私が先生のことを好きと書いたのを消すのを忘れて次の日学校でみんなに見られると言う失態をおかしてしまい。先生がいるとこに私が行くと回りから先生にあの子(私)のこと好き？と質問したり顔が見れませんでした。噂で聞いたけど先生は聞かれたとき好きと答えてくれていたそうです。それはそうだ、先生だもん。
卒業式のとき先生と写真取ろうと言えなくてうろうろしていたら、先生から来てくれました。最後何も話せず他の生徒のところに引っ張りだこでしたので、それが最後でした。
高校に入ってから一度だけ中学の前で会ったことがあったけど、目を合わせたらそらされました。
あの時は生徒と教師ではなかったです。
面と向かって好きと言えていたら少しは変わってたのかもしれない。
でも今でも会いたいとたまに思います。
あの時の話を懐かしくしたいな。

written by しのぶ