14年越しの。

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中学1年生の春、同じクラスに気になる彼がいました。
メガネっ子で一見大人しそうで女子とあまり話さないタイプ。
2学期に、席替えで隣になり話するきっかけができ
仲良くなった頃、メールで告白されました。
もちろんOKし付き合うことになりましたが、
クールで恥ずかしがり屋な彼は
あまり「好き」と言ってくれることがありませんでした。

当時幼かった私は「わたしのこと好きじゃなくなったのかな……」
と思い数ヶ月後にメールで彼に聞いてみると
「好きかどうか分からない」と言われてしまい
お別れしてしまいました。

喧嘩別れではなかったのでそれからは
彼とは同じ部活(卓球部)だったので
少々の会話程度になってしまいました。

そのまま卒業してから5年後の成人式。

中学生の時よりぐんと背が伸びていて
メガネからコンタクトに変わっていて
スーツがとっても似合っていた。
再会して初めて2ショット写真を撮ってくれて
二次会も三次会も一緒に居ましたが
そこから発展することはありませんでした。

そこから更に5年後。25歳になった私は
ふと彼のことを思い出し、なんかそわそわする。
思わず成人式の時の写真を見返す。
「なんで突然こんなにドキドキしてるんだろう。
元気かな……いま、どうしてるだろう。
なんか、はやく連絡取らないといけない気がする」

気付いたら友達に彼の連絡先を聞いてました。

ダメ元でLINEしてみると、

私「元気?」
彼「おー久しぶり!びっくりした」

付き合っていた頃の思い出話があまりにも懐かしくて盛り上がり、

彼「電話でもする?」

緊張して思わず正座する私。

「いいよ」

懐かしい声。話し方。
彼と話してると楽しくて落ち着く。
自分らしくいられる。

今度飲みに行く約束までできた。

久しぶりに会った彼は成人式ぶりで
相変わらず背が高い。

話してるとやっぱり楽しい。
素の私のことを全て知ってる。
当時のこと、再会するまでにあった出来事。
これからのこと、悩み事、沢山話した。

彼は当時付き合っていた頃にわたしがクリスマスにプレゼントした彼の名前の刺繍入りマフラーを綺麗なまま大切に持ってくれていた。
13年も前の物なのに、だ。
それからは彼女もいたはずだし、
捨てられてもおかしくないはずなのに。

当時てっきり嫌われたのではないかと不安に思っていた私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
話してるうちにまた、大好きになっていった。

再会して1ヶ月後、
京都に一緒に行く約束だった。

プランを全て考えてくれて
私の好みも知り尽くしていた。

夜、京都タワーの夜景を見ていた時

彼「結婚を前提に付き合ってください」

と告白してくれて、付き合うことに。

それから1年弱たったいま、
晴れて入籍し、お腹に子どもを授かりました。

これ以上ない幸せです。

written by Pi

エピソード投稿者

Pi

女性 投稿エピ 1