帰り道

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ある夏の日
私の街には子供から大人まで9時まで勉強出来る場所がありました。
私はテスト期間 毎日そこに通って勉強していたのですが、ある日から元彼の姿を見るようになりました。彼とは中学生の時に付き合っていて別れてからはあまり話すようなことはありませんでした。でも、私の気持ちの中にはずっと彼がいて気づいたら彼の姿を探すようになっていました。
日に日に増してく思いはついに行動に現れ、LINEで「明日一緒に帰ろ?」っと送ってみました。
家は近かったけどまぁ断られるだろうと思って30分後、彼から「いいよ!」と
その日1番の笑顔が零れました

当日
ペンは持っていたけど頭にはなかなか内容が入ってこなく、ただ時計ばかりを気にしていました。
結局そのあと会話はなく何時にどこでは決めていませんでした。
9時になり期待とドキドキを胸に出口へ向う
でも、10分待っても来ることは無くお店も締まり始めたため、待つことをやめ自転車に乗って帰路に着きました。
そんな何年も話してないやつと一緒になんて帰りたくないよね…
かなりショックが大きかったです
でも、まだ彼があの場所にいるんじゃないか
追いかけてくれるんじゃないかと思って、気づいたらいつもよりもゆっくり帰っていました。
後ろから自転車のライトが光る度に彼じゃないかって期待したけど直ぐに追い抜かれてしまって、あまりにゆっくり帰りすぎて信号も赤点滅をし始めた時
1台の自転車の光がずっと私の自転車がを照らしていて、邪魔なのかなと思って自転車を止めると
後ろから
「自転車コグの遅くね?笑笑」と笑顔の彼がいました。
安心と嬉しさで涙が出そうになりました。
「なんで先に帰るんだよ」
と少し待っていてくれたようでその事を知った時もほんとに嬉しかったです。
それから一緒に帰った20分間
あっという間だったけどとても幸せな時間でした。
帰りぎわ彼から「おやすみ」
と言われて私はその日1番の笑顔と声で「おやすみ!」と返しました。

あれ以来彼と帰ることはなかったけど、とても良い帰り道でした

written by 抹茶子さん

エピソード投稿者

抹茶子さん

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