何が正解だったか分かりません

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今思うと初めての一目惚れでした。
小学校二年生の時転校してきた男の子、名前は雪くん。
目がクリクリで背の小さい男の子をみて
なんて可愛い!!と子供ながらに思いました。
その子が気になりつつも小学校3、4年は違うクラスになってしまい残念で廊下で目で追う2年間でした。
5、6年のクラス替えでまた一緒になれた時はとても嬉しかったです。
私の1番仲の良い友達(ももこちゃん)が雪くんの1番仲の良い友達の事が好きだということを教えてくれました。私はと言うと恥ずかしくて雪くんが好きとは言えませんでした。

ももこちゃんは積極的で好きな男の子に放課後遊びに誘ったりしていて、私と雪くんも流れで遊びよく4人で遊んだりして
内心ナイス!!とガッツポーズ笑
ももこちゃんはバレンタインに手作りチョコを渡したいから一緒に作ろうと誘ってくれました。
じゃあ私も雪くんに作るから一緒に渡せば緊張しないよね!といい人ぶって初めての手作りチョコ当日渡しました。
ホワイトデーのお返しはメモ帳を貰い大切にしたのを覚えてます。
小学校も卒業が近づき、私は私立の中学に行くことになったので卒業式で最後のお別れ、もう会うことも無くなると思い悲しみながら最後4人でプリクラを撮って終わりました。
中学高校は1貫校で、
小学校の事など忘れるほど
めちゃめちゃ厳しいダンス部に入り毎日部活に明け暮れてました。
高校を卒業し、地元でバイトすることにしました。
すんなり受かり初出勤。
その日に歓迎会があり
出勤してない人達が先に歓迎会を初めてて
私達は出勤後に向かいました。
入った瞬間目の前にはまさかの雪くんがいました。
なんで居るの!?てか、6年ぶり!?イケメンだし背も抜かされてる!!と驚いてると
びっくりだよね~といたずらっ子のように笑ってる顔にまた恋をしました。
子供の頃は恥ずかしがり屋で全然話せなかったけど大人になりスムーズに話すことが出来、
雪くんは私が入ってくることを知ってたらしく
入るのは知ってたけど見てびっくり!
可愛く?いや、綺麗になったね!!
バレンタインくれたの覚えてるよ!!と
嬉しさとびっくりと感動しました。
そこからまた仲良くなり
バイト先に女友達もでき3人で頻繁に遊び最高の日々でした。
でもそのバイト先の友達に
雪くんを好きになったと伝えられました。
先に言われてしまい、私も。とは言えず
応援するよと言ってしまいました。
そんな時雪くんが俺の親友も仲間に入れてもいい~?と連れてきたのが
背の高いこれまたイケメンの男の子
名前はまさひこくん、
4人でよく遊ぶようなりました。
ですがバイト先の友達は雪くんに告白する!と。仲のいい友達、大好きな男の子、告白の答えはどっちであっても複雑でしたが、
結果バイト先の友達は振られてしまい
少しホッとしてしまいました。
気まずくなってしまってそのバイト先の友達とは離れてしまい
雪くん、雪くんの親友まさひこくん、私の3人で遊ぶようになりました。
ですが今度はまさひこくんが私に告白をしてきました。
その時雪くんには彼女がいた事もあり、まぁイケメンだしいか~と付き合ってしまいました。
ですが付き合って1年経った頃まさひこくんが浮気をしたのを知ってしまい、雪くんに泣きつき慰めてもらいました。そしてまさひこくんとは別れ雪くんと2人で遊ぶようになり、私は最低だけどやっぱり雪くんが好きだと思い、そこから猛アタックしました。
頻繁に遊びに誘い雪くんを褒め倒し好きとは言葉にしないながらに好きだと言ってるような行動言動を取り続けました。雪くんの家にお泊まりしたりしましたが
まさひこくんと雪くんは親友。
どっちかの関係を崩したくないという事もあり
カップルのような曖昧な関係が続いてしまいました。
そんな時まさひこくんから連絡があり
もう一度遊びませんか。と
私は3人でならいいよと結局3人でまた遊ぶ事に。
まさひこくんには私と雪くんの関係は内緒にしていましたが、なんとなく気付いていたと思います。
そんな時まさひこくんから1本の電話が
電話なんて珍しいと思いながらも
出てみると、なんだかぎこちない喋り方でした。
どうしたの?と聞くと
言葉を詰まらせながら
俺今入院してるんだ。と
私冷や汗をかきましたが
なんの病気?と聞くと
まさひこくんは涙声で
ガンになった。 と
信じられませんでした。
最初に私に伝えたかったと言われました。
私はなんて言えばいいのか分からなくなりました
大丈夫とも言えず頑張ろうとも言えず
そしたら続けてまさひこくんは、
ごめん困るよね急にと
俺さ、別れてからもずっと好きで
あれから誰とも付き合えなくて、自分勝手だけど本当に後悔してる。と言われ
私は言葉をしっかり考えたうえで
絶対大丈夫!信じよう!と力強くいいました。
まさひこくんも泣きながら
うん!!と、そしてまた電話してもいいかな?声聞くだけで元気が出ると言われ
もちろんだよ!!とそこから毎日電話をしていました。
闘病生活が半年たった時、一時退院となり
雪くんと3人で海でBBQをしました。
まさひこくんは泣きながら楽しいと笑っていました。
そして雪くんがトイレに行った時
まさひこくんが
毎日電話で元気もらったから毎日苦しくても耐えられた、これから彼女として元気をくれないかな。
と言われました。
私は迷いました、救われるなら、とも思いましたがここで付き合ったら
もう雪くんと付き合うという選択肢は確実に無くなる。と
そして私は病気が治ったらね!だから頑張って治そうね!と先延ばしにしました。
まさひこくんは切なそうに笑い、頑張らなきゃと。
そうしてすぐにまた入院してしまいました。
そしてまさひこくんはレベル4になり
毎日の電話が3日に1回から1週間に1回と減りました。
少し怖くなり体調どおー?とLINEしても
最後は既読になるだけでした。

そしてまさひこくんは亡くなりました。

最後の告白の返事、いいよと言ってあげればよかったかなと思ったりもしますが
同情で付き合うのも違うかなと思ったり
未だに何が正解だったか分かりません。

だって、雪くんは彼女ができて
結婚すると報告されたから

結局どっちにしても
雪くんとは付き合えなかった。

まさひこくんのためにも幸せにならなきゃね
と雪くんとお酒を飲みながら話してます。

結局雪くんに好きとは誰にも言うことも無いまま恋は終わりました。


私も今は将来を考えてる彼がいます。
その彼と私も幸せになります。

written by さくら

エピソード投稿者

さくら

秘密 投稿エピ 2