彼と付き合ってそれなりに日が経ち、もうすぐで私の誕生日ということもあって、私は少しそわそわしていました。
しかし、彼は毎日毎日バイトに明け暮れていて、学校終わりの電話も出来ないことが増えたため、なぜそんな毎日バイトばかりしているのか尋ねても「いやぁちょっと…」
と、毎回はぐらかされ、何も教えてはくれませんでした。
そんなある日のこと、一年記念日を迎えることになり、その日はデートをする約束をしていました。しかし、いくら待ってもかれは待ち合わせ場所に現れなかったので、電話をかけました。
「もしもし?今どこにいるの?」
「あ…ごめん、今日バイト入っちゃってて、連絡するの遅れた…」
私もさすがに我慢の限界が来たのか、私は
「もういい…!私との約束よりバイトの方が大事なんでしょ!」
「は?違うよ俺はお前の…いや、なんでもない。」
私は電話を切りました。初めての喧嘩でした。
その三日後、私は誕生日を迎えました、彼とはまだ喧嘩中で話もしていません。もうこのまま別れてしまうのかな…そう思った時、彼に呼び出されました。
「この間はごめん、俺が悪かった。」
「…もういいよ、バイト、忙しいんでしょ。」
「俺、実は…これ買うためにバイトしまくってたんだよね。」
彼は一通の封筒をを差し出してきました。
私はしぶしぶそれを受け取り、よく見てみるとそれは、
ディズニーのチケットでした。
「サプライズしようと思って、頑張ってお金貯めるためにはほぼ毎日バイト入らないとこれ買えなくて、傷つけちゃって、遅くなって本当にごめん、誕生日おめでとう☺️」
「ばか…」
私は涙が止まりませんでした。
誕生日に、初めての喧嘩と仲直りを経験し、クリスマスにディズニーに行きました。今となってはいい思い出です。
written by カナン
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