思い出の花火大会

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出会ってから6ヶ月、花火大会に一緒に行くことになった。その子は同じ大学の他学部。大学近くの飲み屋で高校の同期と飲んでいたときに、隣のテーブルで大学のサークルの飲み会をやっていて、年が同じだったこともあり話が盛り上がった。お互いのグループみんな酔いが回っていて写真を撮ったりしていた流れでラインを交換し、それから月に1.2回サシ飲みに行くようになり、ついに花火大会に誘われた。とても嬉しかったが、私は暑さに少し弱くて花火会場に着いたあたりから頭痛が酷かったが、せっかく一緒に来ているので耐えていた。花火も綺麗だったが正直体調が悪すぎてあんまり覚えていない。花火が終わった後彼にお腹すいたからご飯食べようといわれて断れずにお店に入った。食欲が全然なくて気持ち悪くて頭も痛かったので、とりあえずメニューの中でも一番まだ食べられそうなうどんを注文したが、気持ち悪すぎて机にずっと突っ伏していた。彼は体調が悪いのに気づいてお会計を知らない間に済ませて家まで送ってくれた。途中から会話は全くなくてもうこの恋は終わったと思ったが、彼の優しさに救われた。体調が悪いとはいえ途中からずっと無言でひどい態度を取ってしまったのに家まで送ってくれて、後日また遊びに行こうと誘ってもらえて、嬉しかった。1ヶ月後、江ノ島に遊びに行った。そのとき帰り道に告白された。本当は花火のときに告白するつもりだったらしい。花火のときに終わったと思っていた恋だったが、体調不良のせいで彼の優しさも知れて、付き合うことになった。

written by りんご

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りんご

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