私と彼は大学の介護実習先のデイサービスセンターで出会いました。
同じ学校にこんな人いたんだ、と目を奪われてしまうくらい整った顔立ちをした彼に私は一目惚れをし、利用者の方に優しく接する様子を見て恋に落ちました。
そんな彼の笑顔には、私も利用者のおばあちゃん達もみんなで虜になりました。
そんなある時、偶然終了時間が合ったために一緒に帰っていると、なんと私の家と彼の家が目と鼻の先だったことが判明。それから毎日一緒に帰るようになり、ついに実習最終日前日。「明日でお別れだね」と告げると、「明日は俺のバイクで一緒に行こう」と彼が誘ってくれました。
人生初のバイク2人乗りをしながら彼の背中を握っている時間は、今までで間違いなく1番緊張しました。
そして、帰り道に彼は、彼が前にオススメしてくれたカフェに連れて行ってくれました。
あれから1年半。
色んな場所に出かけて、たくさんの思い出が詰まった彼のバイクの後ろの席は、今では私だけの大切な特等席になっています。
written by そら
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