運命の出会い

運命の出会い

私が2歳年上の彼氏と出会ったのは、大学に入ってすぐの頃でした。その頃は大学の至る所でサークルや部活の勧誘をやっていて、新入生をターゲットに次々と大人っぽい先輩方に勧誘され少しの距離を歩くのにすごく時間がかかる程でした。
当時大学では特に部活もサークルも入るつもりのなかった私はなるべく先輩方と目を合わせず、その誘いを全て断って歩くようにしていたのですが、ふとした瞬間に後ろからかけられた「君、1年生？」というある声にだけはなぜか無意識に振り返ってしまったのです。そこには部活の勧誘中のかっこいい男の先輩が。いつもならしつこい勧誘につかまってもちょっと話を聞いたところで、興味無いのですみません、と断るところだったのですが、その先輩の優しい笑い方や物腰の柔らかな話し方がとても話しやすくて、とりあえずLINEを交換して帰ることに。
その後もその先輩は大学内で見かける度に笑顔で手を振ってくれたり、部活の新歓イベントの度に声をかけてくれたりして、その部活について話を聞くうちに、ついにはその部活にマネージャーとして入部することに笑笑
部活に入ってからも何かと気にかけてくださる先輩の優しさや、部活内で仲間と楽しそうに過ごす先輩を見ているうちに自分の中にはっきりと恋心を覚えるようになりました。でも、先輩は他の部員や後輩からも人気のある人柄で、同じ1年生にも先輩に好意を抱いている子もいるようでしたし、先輩からはただの後輩の1人としてしかみられていないこともわかっていました。だからこの恋心は胸の奥に閉まって、せっかく先輩に誘ってもらったマネージャーの仕事を精一杯頑張って、少しでも先輩の支えになれるように頑張ろうと心に決め頑張っていたのですが、なんとそれからしばらくして、その先輩から付き合って欲しいと告白されたのです!!
最初は妹みたいに思っていたけど、マネージャーの仕事を誰よりも頑張ってる姿に惹かれていつの間にか好きになっていた。と言って貰えたときには涙が止まりませんでした…！

あの日あの時あの人に声をかけられなかったら、
その声をいつも通り素通りしていたら、
付き合うことも、部活のたくさんの仲間に出会うこともなかったと思うと、あの日の出会いがなんだか運命的なものに思えてしかたがないのです。

written by 美月