10年後の再会

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中学生の頃、
陸上部に所属しハードルをやっていました。
女子は私一人で、
男子も一つ下の男の子が2人でした。

そのうちの1人が、無口でクールで、
でも笑顔が素敵な人でした。
いつも女子の分のハードルの
準備や片付けを手伝ってくれていました。
先輩も同級生も後輩も
彼のことかっこいいと騒いでいました。

ずっと気になってはいましたが、
挨拶をするだけの関係でした。

私は中学を卒業の時に
いつも助けてくれてありがとう。
好きだったよ。と手紙を書きましたが
返事をもらうことなく
年月が経ってしまいました。

中学校を卒業して十年後に、
偶然地元で見かけて、声をかけました。
しかし、私のことを見ても
誰だかわからないといわれてしまいました。
中学同じで一つ上だよと伝えたら
「俺、中学の先輩で覚えてるのは
〇〇(私)さんだけ」と言われました。

わたしだけ覚えていてくれた喜びと
中学生の頃の思いを思い出して
数時間話し込んでしまいました。

中学生の頃とは変わって
見上げるほどの身長、タバコを吸う姿、
茶髪の髪 、ピアスがあいていて
大人になったなあと思う反面
わたしが知らない彼にびっくりもしていました。

話の流れで数日後の地元の花火大会に誘われ、
一緒に行くことになりました。
毎年行っている花火大会で、
屋台も雰囲気も毎年変わらないのに
気持ちは中学生の頃の片想いしていた頃に
戻ってしまいました。
帰り道、同じ場所から撮った花火の写真を
2人でSNSのストーリーに投稿して。
きっと中学生の頃に
SNSがあったらこんな感じだったのかなと
ふと考えてしまいました。

怖くて中学校の頃の告白の返事は聞くことが
できませんでした。
でも彼と10年後の再会を果たして、
中学時代の青春を思い出し、
大人になった彼の姿に改めて
キュンとした思い出の出来事でした

written by anna

エピソード投稿者

anna

秘密 投稿エピ 2