何気ない言葉の優しさ

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昔から服のセンスに自信がない私。
オシャレになりたくて、可愛いと言われたくて、色んな系統の服に手を出した時期がありました。
そんな時付き合い始めた彼(元彼)はどうやら清楚系が好きなようで、「黒髪ロングの方が絶対いい!」「そっちは絶対似合わない、この服着て〜」と。
彼好みになれると言えばそうかもしれませんが、私は少し窮屈に感じていました。
少し派手な服に憧れていた私。
本当はヒョウ柄のヒールとか履きたいし、真っ白より真っ黒の方が気になる…でもそしたら〝清楚〟にはなれない…
いつしか「これが着たい!」という気持ちよりも「どれが可愛い自分(=彼に褒めてもらえる)になれるか」を優先し、型にはめこまれて動けずにいました。
それを壊してくれたのが今の彼です。
付き合ってすぐショッピングデートをした時、
「どういう服が似合うと思う?」と聞くと
「何でも似合うと思うけど、◯◯ちゃんはどんなのが好きなの〜?」と。
好きという気持ちを忘れかけていた私は、元彼の言葉を思い出しました。
「今着てるパステルカラーのふわふわしたやつより真っ黒の服とか好き…だけど似合わないって」
「そんなことないよ〜色んな◯◯ちゃんが見れるんだよ〜?楽しみだねえ」
彼の何気ない言葉に泣きました。
これまでがんじがらめにされていたものが彼の言葉で解き放たれた感覚です。
それからは自分の好きを大切にし、憧れだった派手めの服も迷わずチャレンジしています。
付き合いたてとはガラッと服の系統が変わりましたが、彼はこの系統も似合うね〜と私の好きを尊重してくれています。
私自身も、もし似合わなくても色んな私を見せることは出来る!と前向きに考えられるようになりました。
彼のおかげであんなに憂鬱だった服選びが、今では楽しみの1つです。

written by ペンぎン

エピソード投稿者

ペンぎン

女性 投稿エピ 1