トイレ行けよ。

トイレ行けよ。

彼氏とは同じ学校で、隣のクラスです。
私が友達だと思っていた人にSNS上でわるぐちをかかれ、とても落ち込んでいました。彼氏には言いたくなくて、1人で抱え込んでいました。夜も眠れなくて、隈も酷かったらしいです。
ある日、私がトイレに行こうと廊下を一人で歩いていた時です。後ろから彼氏が「俺便所行くから先行ってて！」と声が聞こえて、あんたもトイレ行くのかいって気分とは裏腹に突っ込んでいました。
トイレに入ろうとした時に彼氏が「待って！」と声をかけてきました。振り向くと彼氏が後ろに立っていました。
「最近元気ないね、どうしたの？」
と聞いてきました。私はバレたくなくて笑顔を頑張って作って
「なんにもないよ？私最近変だった？」
と聞き返しました。そうしたら、
「隈。俺には隠せません。まぁ、元気出せよ。」
と、紙を渡してきました。渡すと「じゃあ！」と帰っていきました。中身を見たら

『元気だして！早く寝て！』

という文に加え、寝ている絵が書かれていました。なんで気づいたんだろう。思わず「なんで、は？！」と叫んでしまいました。てかトイレは嘘だったんかい。思わず突っ込みました。
何も言ってなくて、そういう素振りもしたつもりはありません。なのに気づいた彼氏に驚きでした。そして、もっと好きになりました。
あの後抱え込んでいたことを話し、気分が晴れました。彼氏には感謝しかないです。

written by し