それは高校3年生、最後の文化祭の時でした。
3年生は毎年模擬店を出店し、食べ物を振る舞うことが恒例になっていました。
私も彼も3年生で模擬店の当番がありましたが、何とか都合を合わせて最後の30分だけ一緒に過ごすことに。
と言ってもほとんど食べ物も残っておらず、空き教室で2人で写真を撮って喋っていただけでした。
最後に体育館に集合しなければならず、クラスTシャツを着ていた私たちは一旦教室へ制服に着替えなければなりませんでした。
移動しながら「このまま高校最後の文化祭が終わっちゃうのかなあ」と考えていると、校舎の端の階段で彼がふと足を止めました。
そのまま周りに誰もいないことを確認して、一瞬のキス。
私はビックリして真っ赤な顔で呆然として、彼はしてやったりの顔。(でも顔が赤いことがバレバレ。笑)
お互い顔が赤いまま教室に戻った上、最後の集合時間ギリギリに体育館へ駆け込む羽目になってしまいましたが、最後の最後に彼のおかげで大切な思い出が出来ました。
written by M
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