先輩とはダンスの公演で一緒になりました。
私の4つ上のダンスも上手く、性格もよく、男女問わずみんなから愛されている人でした。
初めましてで約4ヶ月ほど同じ作品に出て、仲良くなりました。私にとって本当に尊敬で推している先輩でした。
その公演が終わり、しばらく経ってから作品のみんなで打ち上げをやることになりました。
「いろんな人に会いたいし、その推しの先輩にも会いたい!」
迷うことなく、参加することに。
その打ち上げでの買い出しに行ける人は誰かいないかと言われ、私はその打ち上げ前に予定がなかったのでその先輩の仲がいい人と先輩と私の3人で一緒に行くことに。
買出し中、冷凍のピザやおつまみ、お酒を買っている時。
私「私、簡単なもので大丈夫なのであれば、何か作りましょうか?」
先輩「え、ほんとに!?大変じゃない?大丈夫?」
私「大丈夫ですよ( *´꒳`*)こういうの、好きなんです。」
お酒と野菜やお肉を買い、打ち上げ会場へ。
みんなよりも早く着き、先に料理の準備開始。
私は1人でキッチンに立ち、ずっと料理を作っていました。すると、その推しの先輩も来て下さり、手伝ってくれました。
「先輩と話したい人沢山いるだろうに申し訳ない…」
そういうことを言っていてもずっと私が1人で寂しくないように隣にいてくださり、手伝ってくれました。
そのおかげもあり、全部で8品ほど作りました。
打ち上げが終わり、LINEが。
「本当に今日はありがとう。どれも凄く美味しかった!顔もめっちゃ可愛いのにダンスも上手くて打ち上げでの振る舞い、本当に素敵でした。渡米前に2人で飲みに行こうね!」
そうなんです。数ヶ月前に仕事の関係で2年間、アメリカに行くことが決まっていたのです。そんな忙しい中、飲みに行こうなんて言ってくれたのがすごく嬉しくてニヤニヤが止まりませんでした。
そして、日程を合わせて飲みに行くことになりました。
19時にお店に入り、閉店までノンストップで話しました。そして、駅で。
私「今日は本当にありがとうございました。すっごく楽しかったです!また飲みに行きたいです!」
先輩「俺もすごく楽しかったよ!こちらこそありがとう。」
見つめながら少しお互いの沈黙があった次の瞬間、頭を抑えられて
「あ、これはキスされるっ」
と思った瞬間、おでこにチュー。
「ここはアメリカ!?もう既にアメリカにいるの!?私、恋愛漫画でしか呼んだことないよ!?」
大パニックでした。赤面しながら帰り、家に着いてから「おでこ キス 意味」を調べたのはここだけの話。
そして、その翌週、また飲みに行くことに。
会った瞬間、本当に嬉しくて、というか、完全に恋に落ちてました。会うまでによく連絡は取っていたので、また会えた喜びが大きかったです。
会ったその時からなんか距離感が近いなーとは思いつつ、お店へ。
飲み屋が多い場所だったので、2軒目に行くことに。そして、どこのお店に行くか探してる途中、スっと左手に何か感触が…。
手を握られてたんです。さりげなくスっと。そして、恋人繋ぎまで!
私「!?!?!?!?へ!?!?!?どゆことですか!?!?!?ん?????」
先輩「みうは本当に可愛いなぁー( *´꒳`*)」
2軒目でもずっと可愛いと言ってくれ、お店を出たあとも手を繋ぎ、少し散歩を。
散歩途中、人がいない所でキスをされました。
優しくて、温かくて、体全体を包み込むような柔らかいキス。
本当に幸せでした。
その日を境目に週に1回は会うようになりました。
渡米前、最後に会った時、私が「お揃いのものがほしい!」と言ったため、お揃いの可愛い分厚い鍵付きのノートをくれました。私が文房具が好きだって言うのを覚えててくれたんです。
そのノートには日記をお互いに付けようということに。
そして、渡米前日、私も先輩もお互いに用事があったので10分ほどしか会えず、私は手紙を渡しました。
その中身には「あなたが好きです。2年間、待ってるから、頑張ってね。」そういう内容を。
見送りも私の予定と合わず、行けなかったのですが、手紙で想いを伝えたので、悔いはありませんでした。
たった1ヶ月しかなかった出来事でしたが、本当に幸せで、好きな気持ちがどんどん大きくなりました。
渡米してしばらく経ちますが、たまに連絡を取り合い、日記は普通なら三日坊主な私ですが、その先輩も付けてるだろうなと思っているので、毎日ちゃんと付けています。
日記つけて待ってるから。日本に帰ってきた時、また会おうね。
written by みう
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