ただの友達を好きになった瞬間

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私には付き合って4年になる彼氏がいます。
高校の時に同じ吹奏楽部だったことがきっかけで付き合い始めました。

高2の夏、当時私には別にお付き合いしている方がいました。(彼にも伝えていました)
でも、年が離れていて遠距離だった上に全く連絡をとっておらず、自然消滅状態。

そんなある日、部活帰りに彼から突然告白されました。
私は彼からそんな風に想われていたなんて夢にも思っていなかったので、ビックリして固まってしまいました。
ひとまず返事は保留にさせてもらって帰宅。

家で今付き合っている人と彼とどちらをとるか、1週間悩みに悩んだ結果、彼とお付き合いすることにしました。(その間の部活はめちゃくちゃ気まずかったです……)

お付き合いしている方には、
「会ってないし連絡もとってないし、今の状態が続くなら別れたい」
と伝え、向こうからもやけにあっさりしたお返事。そのまま別れました。

そして、後日彼には
「好きかどうかは正直分からないけど、一緒にいて落ち着く。だから、よろしくお願いします」
と正直に伝え、お付き合いを始めました。

正直私は彼をそんな目で見たことがなかったので、一緒に帰ったりデートもしたりするけど、友達の延長線上みたいに感じていました。

それからの部活で、他の同級生と意見の食い違いがあり、私は部内で少しずつ孤立してしまいます。
部活も休みがちになり、彼と顔を合わせる日も減りました。
ストレスで夜中に1人で泣きながら自傷行為をしてしまうこともありました。

身体はボロボロで精神的にも疲れて、部活を辞めようかと考えていた時、それまで全くノータッチだった彼から電話がかかってきました。

日付が変わる前にかかってきた電話は、朝方4時まで続きました。
限界が近かった私は、彼と別れる覚悟で部員とのトラブルや自傷行為のこと、ズル休みしていたこと、全てを泣きながら話しました。

彼は
「孤立していたのは気付いていた。でも、女子同士のトラブルをどうしたらいいか分からなかった。自傷行為にも気付いていたのに何もしてあげられなくてごめん。」
と言ってくれました。これからは自分ができるだけそばに居るから、部活に来て欲しい、ということも伝えてくれました。

遅くまで電話に付き合わせてしまった上にそんな言葉をかけてもらい、ずっと友達だと思っていた彼が、初めてちゃんと好きになりました。

それからは部員にも先輩にも事情を伝えて話し合い、無事に和解することが出来ました。彼との喧嘩も絶えませんでしたが、3年間部活を続けられました。

高校を卒業してから、彼は県外の会社に就職してしまったため遠距離になりましたが、喧嘩をすることも無く、今もまだお付き合いをしています。

written by M

エピソード投稿者

M

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