兄の初恋

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このお話は私の兄が17歳の高二の夏の出来事のお話です。

兄は身内の贔屓目抜きでもどちらかと言うとイケメンよりで多少はモテてはいましたが初恋がまだでした、そんなある日、夏休みの1ヶ月前のことです、兄はとある女の子に告白されたそうです名前は由香さん(仮)
由香さんは兄と同じ学年でした、由香さんは押しが強かったらしくその上兄にも恋をしてみたいと言う願望があったらしく最初は断ったものの二ヶ月でいいからと押しきられたそうです、私はこれを聞いたとき「長くないか?」と思いましたがそれは置いといて兄は、由香さんと付き合い出して一週間、二週間と時間が経つにつれ段々由香さんのことが好きになっていったそうです、そうしているうちに、夏休みになり、夏祭りに行き、海に行きとデートを重ねていました、兄の学校の夏休みは、丁度兄たちが付き合って二ヶ月目に夏休み最終日を迎えました、兄は最後の日由香さんにちゃんと付き合わないかと提案しようとしていましたが、由香さんに一方的に別れを告げられ、走って行ってしまったそうです、兄はまた明日学校で会えるからと由香さんを追いかけませんでした。
次の日、兄は由香さんのクラスに行ったそうですが由香さんの姿は見当たらず、その日の夜メールをしたが返信がなかったそうです、そして、兄は次の日また次の日と由香さんのクラスに行ったが由香さんはどこにもいなかったそうです、由香さんのクラスメイトに由香はどうしたのかと聞くと、二学期が始まってから一度も学校に来ていなかったそうです、兄は心配になり、その日の放課後由香さんの家に行ったけれど、由香さんは引っ越していたそうです、先生に聞いてもどこに越したのかは教えてくれず、兄はずっと由香さんを探していました、由香さんがいなくなって、一ヶ月がたった頃です、兄宛に手紙が届きました、封筒を開けると二枚の手紙が入っており、一枚は由香さんの手紙、もう一枚は由香さんのお母さんからでした、由香さんの手紙には兄と何処に行って何が楽しくて嬉しかったかが書かれていました、手紙の最後にはぐしゃぐしゃの文字で二ヶ月間ありがとう、と書かれていたそうです。
二枚目の手紙には、由香さんが先月病に倒れ、その病が治る確率の高い地方の病院に行った
が由香さんが先日亡くなったといつ子とが書かれていたそうです、その日から兄は何も口にせずひたすら泣いて、なぜ最後の日追いかけてでも好きだと言うことを伝えなかったのかを後悔していました、それから数日、兄は部屋に引きこもっていました、私は、由香さんに会った事があったので、取り合えず兄に由香さんの家に行くことを進めました、兄は走りだし服を着替えて、由香さんの家に行きました、由香さんの家で何があったかはわかりませんが
なにが吹っ切れたように、兄は何事もなかったとようにまた、学校に通いだし、高校を卒業し、大学に入り二十歳の成人式の日にまた由香さんから手紙が届いたそうです、その内容がどんなものであったか私は知りませんが、兄はその手紙を今も大切そうにしまっています。

長文になってしまいすみません、書き出したら以外にも止まらなくなってしまいました。

written by 羽澄

エピソード投稿者

羽澄

秘密 投稿エピ 1