もっと早く知っていれば…

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私は高校時代の3年間、文化祭実行委員でした。最後の文化祭では総務だった私は持つ企画が多く、仲の良かった一つ下の後輩と二人三脚で仕事をすることが多かったです。彼は学年で1番頭が良く、運動もでき、おまけに顔もすごく綺麗で文句なしの人でした。
そして、一緒に過ごすうちに私はその後輩のことがいつの間にか好きになっていました。LINEを毎日して、時には電話をしながらゲームをしたり。2人で本屋さんに行ったり、映画を見に行ったりと、とても仲良しで姉弟のような、恋人のような関係でした。ある日、私は学校帰りに彼と2人で買い出しに行きました。帰り道、すごく空がきれいでいつも途中まで送ってくれる優しい彼に、私は言いました。「見てー!空すごい綺麗!!!月まん丸!」すると、彼は「月が綺麗ですね。」と言ったんです。そして、私は「うん、綺麗だね!なんで今更敬語なの?(笑)」と言いました。すると、「え、知らない?じゃあ、なんでもない!早く帰ろう、置いていくよ!」と言われました。

そして時間は経ち、いつからか彼は私の親友のことが好きになったようでした。私はそのことにいち早く気づきました。

一年半たった今、失恋の闇から抜け出せました。そして、ようやくあの日の言葉の意味に気が付きました。彼はもしかしたら私に告白してくれたのかも…と。
その彼は、一年前から私の親友と付き合っています。

written by なつ

エピソード投稿者

なつ

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