出会いはSNSです。偶然同じ球団を応援していることがわかって、連絡先を交換しました。
遠距離に住んでいたので会おうとしたことはなく、気が向いたら連絡をする程度でした。
彼はまだ学生で私は社会人。
休みの日は電話をしながら同じ動画を見たり、野球の応援をしたり…でも仲良くはしていたけれど、恋とは思っていませんでした。
彼の周りには女の子いることもなんとなくわかっていましたし、私とは真逆のところにいる人だと思っていました。
ある日、私が試験に落ちてしまい、凹んでいたとき電話がかかってきました。
「何してるの?」と聞かれて「なにもー」と答えると、「どうしたの?」と聞かれました。
なんのことかわからなかったのできくと、
「俺がわからないと思ってるの?どんだけ電話してると思ってんの?元気ないことぐらい声ですぐわかるわ!」と言われました。
そして、事情を話すと慰められるのかな…と思っていたら
「なに?諦めんの?それでいいの?夢なんでしょ?」と怒られ、「やりたいなら頑張りな」と励まされて私は号泣しました。
そして、「声ですぐわかるんだから隠すなよ」と優しく受け止めてくれました。
この日が私が恋に落ちた日で…沼に足を踏み入れた瞬間でもあります。
その後も、仲良くしていたのですが、知り合って1年後、彼に彼女ができました。それでも連絡をやめられず、何度か一緒に遊んだり、お泊まりをしたりしましたが、彼女に私の存在を勘付かれてしまい、「もう、だめってわかってるでしょ」と言われてしまいました。
それでも離れたくなくて、向こうも突き放せなくて、ぐずぐずと続き、最後に会ったとき、「またね」と、言われました。
「またね、なの、」と泣きながら聴くと、向こうも複雑そうな顔をして去って行きました。それから何度か連絡を取りましたが、私からもういいよと伝えて連絡をやめました。
数年経ちますが、まだどこかで「また」を期待しています。そんな自分が嫌です。
written by ぴー
Sponsored Link