思い出の1ページ

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私が高校3年生の時の話です。
私は高校でサッカー部のマネージャーをしていました。高校3年になる直前の春休みに、新一年生が春休みから体験にきてくれるということで、どんな子が入ってくるのか楽しみにしていると、背の高い子がきてくれました。第一印象は「え、背高い!」とほんとにそれだけでした(笑)
新一年生への連絡をしてもらうためにLINEを交換し、少しずつ話すようになりました。
最初は高校はどうだとか、そんな他愛もない話ばかりでしたが、共通点が多々あり、一気に仲良くなりました。
新学期が始まって少し経ち、部活が終わったあと、片付けをしていると、その子がじーっとこっちを見つめてきていたので、「なに?」と聞くと、
「先輩って彼氏いますか?」と聞いてきて、「いないよ」と言うと、「いいと思っている人は?」と聞かれたので、部活の後輩としてという意味だったのですが、ノリで、その子のこと気になってるかもね(笑)と言うと、何も返事が返ってこず、テーピングを片付けながら背中を向けて話していたので振り返ってみると、鳩が豆鉄砲くらったようななんとも言えぬ顔でフリーズしていたので、おーい???と言うと、え、え、え!と顔を真っ赤にして驚いていました。「あはは、冗談だよ笑」と言うと、「え、あ、そうですよね、びっくりしました、俺と同じなのかと」と言われ、私はその言葉の意味を理解するのに数秒かかり、耳や首、顔全体が真っ赤になっていたそうです。私と話していたせいで、その子はほかの1年生置いていかれ、私もほかのマネージャーが帰ってしまったので、2人で帰ることになり、そのときに返事はあとでいいと言われ、1回持ち帰りました。1週間後、大きな大会の予選があり、無事勝つことができました。1年生はまだ一緒に大会に行くことができなかったので、その報告もかねて、一緒に返事をしました。
返事の内容は、「ありがとう。すごい嬉しかったです。私も1人の男の子として好きになりました。でも、部活を引退するまでは部内恋愛はやめようとマネの間でルールを決めたので、付き合うことはできません。ごめんなさい。私には部活がなによりも大切なので、それを壊すようなことをしたくありません。自分勝手でほんとにごめんね。」と電話で伝えました。すごくすごく悩んだ末に、その子のことが好きだということや、また、部活が1番大切だということに気づき、お断りさせていただきました。好きなのに付き合わないという決断はとてもつらく、私はお断りしておきながら泣いてしました。
その夜、彼から「明日の朝昇降口に来てください」とLINEがきました。
自分勝手な内容に怒られるのかと思い、覚悟をして行ったのですが、彼からこう言われました。
「昨日先輩の返事を聞いて、俺なりに考えたんですけど、やっぱり俺は先輩のことがすごい大好きで、それは変わらないし諦めることもできません。でも先輩の部活に対する想いや部活が大好きだということは十分すぎるほど伝わってきました。だから俺、待ちます。先輩が引退するのを。先輩が引退するまでの間に、俺も勉強と部活をどっちも頑張って、早く先輩に追いつけるように頑張ります。だから先輩が引退したあと、まだ先輩の気持ちが変わらなければ俺と付き合ってください!」
私はとても驚きました。嬉しさと、戸惑いと、恥ずかしさで、「私より君の方が先に気持ち変わっちゃうかもよ?笑」と茶化してしまうと、「いや、それないです。俺は先輩のことが大好きなので。」と真剣な顔で言われ、人がたくさん通っていたのもあり、とても恥ずかしかったです。
実際、その子は背も高く、顔も1年生の女子がカッコイイと騒ぐほどイケメンで、サッカーも上手、勉強も学年順位1桁の志望校は東大、、ととてもハイスペックで、私よりもっと他にいい人がいると思っていたので、心変わりされるだろうと思っていました。
その3ヶ月後大会で負けてしまい、引退すると、その1週間後に彼から「明日の放課後会えませんか?」と連絡がきました。
放課後行ってみると、「ずっと好きでした、マネージャーとして部活を支えてくれる姿も、受験勉強を頑張っている姿も、俺を見つけると嬉しそうに笑いかけてくれる姿も、友達といるときのいたずらな表情も、全部全部好きです。この3ヶ月間、新しい先輩を見る度に好きが増しました。こんな俺でよければ付き合ってください」と言われ、私は嬉しくて泣いてしまいました。そんな私を泣かないでください〜と言いながら抱きしめて頭をぽんぽんしてくれ、返事を聞かせて貰えますか?と微笑まれました。
「受験勉強で忙しくて会えなくても?他に可愛い女の子が告白してきても?それでも私でいいの?」と聞くと、「俺は先輩がいいんです!先輩が頑張ってるなら俺も頑張るまでです。いくらでも待ちます」と言ってくれ、無事お付き合いすることになりました!
ちなみに、引退して1週間後に言ってくれたのは、大好きな部活が終わってまだ悲しいときに言われても困るだろうといった配慮をしてくれてたそうで、それを聞いて、私はもっと好きになりました!

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秘密 投稿エピ 2