花火大会の思い出

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これは、知り合いの男の子から聞いた、男の子目線のきゅん話です。


付き合いはじめて半年の彼女と、花火大会を見に行くことにしました!!
でも、彼女は、渋滞が苦手。おトイレが気になっちゃうの〜と明るく言っていますが、閉所に長くいるのは本当に苦手みたいです。
なので、帰りに渋滞に巻き込まれないよう、少し歩くけど混まなそうな駐車場を探し、花火大会の終了時間より少し早く帰るように予定しました。
メインとなる最後の花火は、車から見えるからいいかな、と。
そして当日。開催時間よりだいぶ早く到着し、予定通り少し離れた駐車場へ。
しかも、出口近くに止めたのでスッと出られるはず!!
花火大会までは、あたりを散策したり、早めに出ている露天でイカ焼きやりんご飴を買ったり、楽しく過ごしました。
そして、花火大会はとても素晴らしく、綺麗な花火を二人で見上げました。
予定通り、少し早く会場を後にしたのですが、なんと!余裕だと思っていた離れた駐車場が、同じように考えている人たちでいっぱい!!
そう、メインを外して渋滞を避けようとする人たちの渋滞がすでに始まっていました。
すぐ出られる、と思った駐車場を出るのに30分、そして延々と渋滞…。
彼女、あきれただろうな。
しかも、メインの花火を会場で見せてあげられなかった…。
「ごめんね、渋滞になっちゃったね」と僕が言うと、彼女はにっこり笑って、窓の外を見て、「こんな風にゆっくり夜景を見たことないよ。渋滞じゃなかったらここにこんなに綺麗な夜景があるって気がつかなかったし、気がついてもすぐおわっちゃうもんね。今日は連れてきてくれてありがとう。メインもこうして車の中から二人で見られたし、渋滞のおかげで長く一緒に居られるね」
彼女のひとことで、渋滞も悪くないなぁなんて思った夏の日でした。

written by しろっぷ

エピソード投稿者

しろっぷ

女性 投稿エピ 8

実は結構な高齢(笑) むかーしの記憶を辿り綴っています。