遠くなった君に

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私は今年就職した社会人1年目。

彼とは会社の同期でしたが、全くカテゴリーの違う部署だったため研修は彼の部署は隔離され 本来私達は出会うはずのない2人でした。

そんな私たちが初めて出会ったのは偶然が重なった奇跡でした。

研修後、私の部署の人達が開催した飲み会で 偶然隣の席にいたのが彼らの部署。彼らは私たちが同じ会社の人だと察して、声をかけてきてそこから連絡先を交換したのがきっかけです。

彼とはそこまで仲良くならないと思っていたのですが、LINEも続いて、何度か二人で会ううちに惹かれました

その後、私は研修を終えて本格的に働き始めましたが、彼は研修が長く配属先も伝えられていない状態だったので 時間を見つけては会い 配属先が近かったらと言って遊ぶ計画もたくさんたてていました。

2人の好きな曲を聴きながら部屋でのんびりするのが
一番好きでした。

でも、彼の配属先は新幹線で5時間以上かかる所でした

電話でその事を聞いてたくさん泣きました。
そして好きだということも伝えました。
けれど、彼は遠距離恋愛ができない人だと。
もしも配属先が近ければ·····と言われてしまいました。

そして二人で会う最後の日。
来年見ようねと約束したものの叶うことの無いはずだった花火が偶然ディナーを食べていたカフェの近くで打ち上がりました。
その日はどこも花火大会なんて開かれていなかったのに。
離れ離れになる私たちに神様が最後の奇跡を起こしてくれたのでしょうか。
出会いも別れも奇跡が起きたね、と二人で話しました。
私はそれを見て彼に知られないようにそっと泣きました

今はもう遠くになった彼ですが、今でも思い出の曲を1人で聴きながら、二人で見た花火をよく思い出します。

written by でへすすありさ

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でへすすありさ

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