浮気相手だと、わかってるのに。

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わたしは、好きな人の浮気相手です。

お互い医療系学生で、全国の医療系学生が集まるゼミで出会いました。
彼女がいるのを知らずに告白されて、付き合い始めたのですが、気づいてしまいました。
わたしが、浮気相手だと言うことに。

「彼女と付き合い続けるなら、私とは2人で会うないようにしよう。私と2人で会い続ける気なら、彼女との関係はけじめつけたほうがいいと思う。」

お互い考える期間を設けることになりました。

これで、終わると思ってました。
彼の、秘密を知るまでは。

3ヶ月後。お互い決着をつけるため、2人で話し合いをしてるとき、
「俺、家族しか知らない秘密があって、双極性障害なんだ」

双極性障害…様々なことへの興味の希薄。決断力の低下。集中力の低下。落ち着きのなさが症状としてある。
医療を学んでいるので、すぐに理解できました。

「どうしても、決断ができない。
…どうすればいいかわかんないんだ。どっちを選べば正解なのか、わかんないんだ。
好きなんだ。ただ、好きなの。」

「このまま、彼女とずっと一緒にいるんだと思ってた。
でも、君と出会って。人生何があるかわかんないなって思った。」

障害を持つ彼を、責めることも、決断を迫ることもできませんでした。


今も、浮気相手であることを知りながら、ずるずる付き合ってしまってますが、たまに浮気相手だということを忘れてしまいます。

家に行くとき、
「君の好きな、唐揚げ買って待ってるね。」

…彼が、あまりに優しすぎるから。

written by メイ

エピソード投稿者

メイ

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