私の初彼

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小学6年生の半ば過ぎた頃
私のクラスに
転校生がやってきた。
そう彼こそが、
のちにお付き合いすることになる人。
名前は…仮に
ヒロくんにしますね。

私にとって初めての
「彼氏」という存在
これがまた、
私は何をやってんだって当時の自分に
喝を入れたいぐらい幼かったです。

転校生の彼はとても明るくて
1年生の途中までこの学校にいたこともあり
出戻りな感じだったので
クラスにも学校にも
すぐ溶け込んでいました。
私の母が、
確か保育園も一緒だったわよね
なんて言うから
気になってしまって
襖の1番上にしまってあった、
古い写真が無造作に詰め込まれた大きな箱を
引っ張りだして
保育園の頃の写真を探してみました。
私はヒロくんが同じ保育園に通っていたことなんて
全く記憶のないことでしたが、
出て来たんです、
そのヒロくんとの2ショット写真が!

そのことをヒロくんに話したら
とても喜んでくれたのですが、
なぜか
その日を境に
私はヒロくんに懐かれてしまって
どこに行くにも
何をするにも
ヒロくんは私と一緒でした。

卒業式の2か月ぐらい前だったかな
そんな彼が
クラスのみんなの前で
突然の
「あーこちゃん!だいすきだよ!」宣言。
この時の私は
ただただ恥ずかしさと、
いつもくっついてくる
ヒロくんをちょっとうっとうしいとさえ
思っていました。

ふたりの関係が変わったのは
中学生になってから。
中学生になって、
7クラスもあるなかで奇跡的に隣のクラス。
でもそれまでのように
いつも一緒ってわけにはいかないし、
いつも私にくっついてまわっていた彼がいないのが
寂しく思えてきちゃって…

ある日
友達と恋バナをしながら
彼が所属するサッカー部の練習を
4階の教室の廊下の窓から眺めていました。
すると
さっきまでグラウンドにいたはずの彼が
いつのまにか
私のそばにいました。
グラウンドから、
上にいる私を見つけて
階段を駆け上がってきたのです。

そんなヒロくんに
きゅんとなった私は、
つい
「ヒロくん好き!私と付き合って!」
と友達の前なのも忘れて叫んじゃいました。
ヒロくんの返事は
ニッコニコの笑顔で
「うん!もちろん!あーこちゃんだいすき!」
でした。

written by lovelips24

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lovelips24

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