私には中学2年生の時に一目惚れしてからずっと好きな一つ上の先輩がいます。私が先輩のことを好きな事は隣のクラスにまで広がっているほど、同級生の間では有名になってしまっていたのですが、先輩には知られていませんでした。中学の間は喋りかけることも出来ず先輩は卒業してしまったのですが、中学3年の時、私が行きたい高校に先輩も通っていると友達に聞き、必死に勉強して無事に合格をして、また2年間先輩と同じ高校に通うことが出来る事になりました。しかし、入学した後も内気でシャイな私は話しかけることも出来ず、友達や部活の先輩にカッコいいと言い続けるだけで1年間何も無いまま終わりました。高校2年の時、先輩にとっては最後の文化祭の日。私のクラスは展示をしていて、とても人気があったため片付ける時間まで沢山の人が写真を撮りに来てくれていました。私はそれを見て、「私も先輩と写真撮りたかったな。」とつい本音を言ってしまうと、それを聞いた友達が「まってて!」と言って教室からいなくなり、まさか先輩連れてきてくれるわけないよね、話したこともないし。と思いながら写真を撮っている人たちを見ていると、友達が帰ってきて、その隣に先輩が立っていました。私は訳がわからないのと恥ずかしいのとで最初は隠れてしまいましたが、友達に連れられ先輩と腕が触れそうなほど近い距離まで連れられ、隣に立って一緒に写真を撮ることが出来ました。そのあとは先輩は次の日の準備があったため話も出来ず教室に帰られたのですが、私はそのあとずっと大号泣でした。先輩にはその後すぐ彼女が出来たり、受験勉強で忙しいという事もあり、何も進展はなかったのですが、先輩の誕生日には写真のお礼も込めて買ったクッキーをあげたりと私なりに想いを伝えました。付き合ったりなどは出来ませんでしたが、文化祭の日の写真は青春の中で最も大切な思い出となりました。
written by みう
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