彼のエスコート

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私は、大学に入って初めて関西に出てきました。
実家は超がつくほどの田舎で、最初の数ヶ月は都会の環境と関西独特の雰囲気にになれずに過ごしていました。(20時以降に街中が賑やかだったり、電車が数分間隔できたり、関西弁にビビったり…。)
そんな中3つ年上の彼に出会いました。
彼は最初こそ無口でしたが、都会の街中のことをいろいろ教えてくれました。

そんなある日彼から夜ご飯に誘われ、2人で出かけました。ですが、ちょうど帰宅ラッシュの時間帯にかぶってしまい、エスカレーターで人ごみに押され、帰宅ラッシュなど見たことのない私はオロオロするばかり…。
すると、エスカレーターを先に降りた彼が振り向き『手、繋ぎませんか…危ないので…』と手を差し伸べてくれました。私は『はい…』と答えるのでいっぱいいっぱいでした。
彼のエスコートにたまらなくドキドキした瞬間でした。

そしてその彼は6年経った今は恋人として手を繋いでエスコートしてくれてします。

written by MEG

エピソード投稿者

MEG

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