8年間の彼への想い

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これは私が12歳から20歳までの8年間の話です。中学に入学して、新しい環境に戸惑い緊張していたとき彼と出会いました。名簿が近い彼は私の後ろの席でした。男っぽい私と女慣れしていない彼。2人とも野球が好きで席が前後だったことからすぐに仲良くなりました。野球部に選手として入部したかった私は、親に反対されて入部をためらっていました。そのことを話すと彼は「一緒にしようや!」「他校で女の選手いっぱいいるよ?」と唯一入部を勧めてくれました。悩んだ挙句、高校生になった時に野球応援ができるよう吹奏楽部に入部。同じクラスで3年間過ごし、気づけば彼を好きになっていました。テストの点数を勝負したり、プロ野球について語り合ったり、彼の試合を見に行って声が枯れるまで応援したり、気持ちがばれないように冷たく当たって喧嘩したり。彼に異性として見てもらいたくて髪を伸ばしガサツな行動、言動を減らしました。そして中学3年のある日、彼に告白されました。数日間にやけが止まらないくらい嬉しかった。でも、同じクラスで、相棒みたいな関係だった私たちが付き合うのは恥ずかしくて「高校になってもお互い好きだったら付き合おう」と約束をしました。別の高校への進学が決まり、彼の側にいれなくなることが悲しくて卒業式の日にラブレターを渡しました。そして無事付き合えることに。しかし、別の学校でお互い部活中心の毎日。嫌われるのが怖くて前みたいに喧嘩することができず、すれ違い友達に戻ることになりました。新しい恋を!と何度も思ったものの、中学のメンバーで会うたびに好きだと再確認し続け、気づけば初めて彼を好きになって7年が経っていました。このままだと一生彼しか好きになれない。区切りをつけようと思い、成人式の後の同窓会で告白することを決意。同窓会の後「話がある」と彼と別の場所で落ち合い、「中学の頃からずっと好きです」「好きになって自分を変えられた」「ありがとう」と彼への気持ちをすべて伝えました。彼は一言「好きになってくれてありがとう。」と言ってくれて付き合うことはできませんでしたが、伝えてよかったと思っています。あれからしばらく経った現在、まだ新しい恋は見つけられていません。いつかどんな形でも彼と再会した時「綺麗になった」と思わせれるよう自分を磨き続け次の恋に進める日が来ればと思っています。

written by にーな

エピソード投稿者

にーな

秘密 投稿エピ 3