公衆電話と文通と遠距離恋愛

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私が高校生の冬休み時の話です。突然他校の野球部の人からSNSのフォローが来ました。私も野球部のマネージャーをしていたため、特に気にも留めずにフォローを返しました。すると私の投稿にいいねをしてくれて、なんとなく話してみたいな、という気持ちになっていたのですが、自分から連絡する勇気はありませんでした。
すると彼の方からDMがありました!野球の話で盛り上がり、すぐに意気投合。LINEも交換し、長電話もするようになりました。(気付いたらオールで話してたことも笑)
彼は野球をするために実家を離れ、寮生活をしていて、今は冬休みで帰省をしているということ、寮も練習もとても厳しくて、寮にいる間は携帯も持ち込めず、LINEできるのもこの帰省の間だけ、ということも聞かされました。
私はそんな環境で野球をしている彼に尊敬して、いろいろな話をする度に彼の考え方に感心し、共感することもたくさんあって、遠距離でも彼の事を精神的な面で支えたい、と思うようになりました。彼の1番は野球でいい、野球の次でいいから私を彼女にしてほしい、と伝えると、「先に言わせてごめん。なんか最初に話したときから付き合う予感してたんだ、ずっと大切にするし野球を理由に振ったりしないから。辛い思いさせると思うけど彼女になってください。」と言ってもらいました!
彼が帰省する前に初めてデートもして、楽しくて一瞬で一日が終わったのを覚えてます。
彼が寮に帰ってからはLINEでの連絡は取れません。練習終わってから消灯までの間の少ない自由時間に自主練の合間を縫って、公衆電話から電話をかけてくれて、長い時は20分程、どれだけ忙しくても声が聞きたいからと「今日もおつかれ!おやすみ!明日もがんばれ!」とたったの1分の電話もしてくれました。公衆電話からの着信を毎日21時から22時の間、待ち続ける日々はとても楽しかったです。たまに長文の手紙を送りあって、「公衆電話から電話かけたり文通するカップルって今どきいないよね〜」と、特別感があってすごく好きでした。
その彼とはお別れしてしまいましたが、今でもたまに思い出して、甘酸っぱい気持ちになります。
素敵な恋愛をさせてくれた彼に感謝です!

written by ぷーさん

エピソード投稿者

ぷーさん

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