1番目に好きだった人

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18歳の春、初めての社会人生活での話です。
携帯販売のスタッフで働くも
人見知りだった私。
なかなか仕事も上手く行かず...


その時一緒に働いてた、2つ上のS先輩が
毎晩帰宅した頃に
心配の連絡をしてくれました。
先輩とは直ぐに仲良くなり
休日は休みを合わせよく
遊びに行ったりしました。


私は先輩に恋をしていました。
先輩は私とは
「恋人ごっこができる子」
と言っていて遊びでしかありませんてした。
身長が高い先輩が後ろからハグしてくれるのが
とても心地よく幸せでした。
先輩の好みに合わせ服もメイクも頑張りました。



先輩は、私と数ヶ月遊ぶと
別に遊ぶ女の子が出来たみたいでした。


その時期に私の事を好きと言ってくれる
別のT先輩とお付き合いすることにしました。
S先輩を忘れる為でもありました。


すると今まで連絡が途絶えていた
S先輩が仕事終わりに連絡がきました。
「ご飯に行こう」
T先輩には悪いと思ったのですが
このままじゃケジメが付けれないと
ご飯に行く事に。


食事中、これで最後と自分に言い聞かせ...
楽しい時間を噛み締めました。
食事を終えS先輩の車に乗り込んだ時
S先輩の口から
「Tが好きやったんや?今日の誘い乗ったらダメやん」
と言われ...
涙が溢れました。


私は最低な人です。
このまま...じゃだめ。

「S先輩とは恋人ごっこだったのに、本気になったんですよ。叶わなかったけど」

呟くように言いました。
聞こえてますか?

先輩は「嘘やろ...こんな俺を?」と言い
私を抱きしめました。
その後おでこに優しいキスをし

車を走らせました、着いた場所は
初めて行ったデートの場所
夜景と海が見える思い出の...


「この場所に居る時は俺の時間な。」
そう先輩は言い車からおりました。
私もおりて景色を眺めました

「ずっと好きでいてくれたら良かったのに...
可哀想なほど不器用な子」

そう先輩は言い後ろから
優しいハグをしてくれました。
ただただ涙が溢れました。


「好きだよ、俺と付き合う...?」
そう、先輩は呟きました

「そんなの嘘ですよ...」
先輩に言うとギュッと先輩の腕に力が入り
パッと私を離し歩き
出しました。


「俺は誰も幸せに出来ないから
幸せにしてもらいなよ。」


そう言って振り向きもしない彼。
その姿はどこか悲しげで。


私はその後ろ姿に叫びました
「幸せになってやります!」


サヨウナラ...私の大好きだった先輩


その後、普通の仲の良い先輩後輩同士。
私はめでたくT先輩と結婚し仕事を辞める事に
S先輩も仕事を辞めたようです。



24歳現在可愛い3人の子供達に今恵まれ。
久しぶりに社会復帰。


S先輩の事は良い思い出...
1つだけ...驚いたのが。

社会復帰した職場の
すぐ隣の建物でS先輩が働いていたと
言うことです。
昔と変わらずカッコよくていつも
素敵なオーラを放っています


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長い文書読んでいただき
ありがとうございます。

1番の思い出深いエピソードです
漫画にしていただけたら
素敵な思い出です。

宜しくお願いします。

written by pinkuko

エピソード投稿者

pinkuko

秘密 投稿エピ 1