ある日、Instagramを見ていて。
当時付き合いたての彼の投稿が目に入りました。
そこに映っていたのは流木を加工して増加をつけた手作りのカブトムシの餌入れ。
地域イベントにも積極的に関わっていた彼は、小学生が昆虫と触れ合うイベントで使用する小物を作っていたそう。
(普通に可愛いし小物入れにも使えそう……)と考えた私はLINEで彼におねだり。
「インスタに載せてたの可愛い!私も欲しい!」
「あんなのでいいの?本当にいるならひとつ上げる」
「載せてた写真の中ならどれがいい?」
と返信。
私はインスタに載っていた中から1番好みのものが写っているのをスクショして送りました。
「この3つの中の左上の」
彼から「もっとたくさんあるよ」と20個近く写っている写メが。
(え、迷う。てかさっきのは欲しいって言っちゃダメだったやつかな……)そう思いました。
そんな時、彼から。
「実はさっきの俺もめっちゃ気に入ってるやつ」
「造形がかっこいいねん!」
「だからびっくりした」
好みが似てることが嬉しくて次のデートの時にそれを貰いました。
「カブトムシの餌入れって言うのも微妙だからアクセサリー入れってしておいて」と照れながら笑う彼。
実物は彼とお別れした時に見ているのが辛くて処分してしまいましたが、思い出です。
written by りちゃん
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