6年越しの (2)

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お互い過去の恋愛により傷心中で、気持ちが落ち込みがちだったこともあり、私は“こんな時は楽しいことを想像しよう!”と提案し、いま自分がやりたいことや欲しいもの、行きたいところ等、想像するだけで心が踊るような気持ちになれれば…と思い、思いついたものを紙に書き出してみることにしました。

欲しいものを書いてるだけなのに、やたら紙を隠しながら書く彼。何をそんなに隠すことを書いてるんだろう…?と疑問に思いつつ、私は6.7個ほど書き出しました。
『じゃあ交換ね』と言い、彼の書いた紙を見て私は固まりました。そこに書いてあったのは…

“あなたが、欲しいです
付き合ってください”

という文字でした。
ロマンチックなシチュエーション…のはずが、私はこれを見て思わず大笑いしてしまいました。
こんなキザなことをしてくる彼が意外すぎて、そして、嬉しさと恥ずかしさを誤魔化すように…涙を流して笑いました。
その私のリアクションを見て、彼は「なんだよ〜」と思わず自分でも笑ってしまい、2人でしばらく笑っていました。

少し前から彼を意識し、いや本当は高校卒業の時に別れた日からずっと意識していたのかもしれません。忘れられていなかったと思います。
私なんかと付き合って彼は幸せなのかなと色々考えたりもしたけど、彼からの告白は純粋に嬉しくて、その場で彼の書いた紙に返信を書きました。
☺︎に吹き出しをつけ、“OK!” と。

高校時代の思い出を残しつつ、大人になった私たちの人生2回目の大恋愛がこの日からスタートしたのです。

おまけですが…
紙に書いた自分の欲について、わたしは“ダイソンの掃除機” “柿の種” “仕事をしなくていい世界” “遊園地” など書いていて、これを見た彼もまた「なんだよこれ〜!」とツッコミをいれ、2人でしばらく笑ってました。
告白されると思ってなかったから、割と真面目に書いてた自分が恥ずかしくなりました(笑)

written by ななねえ

エピソード投稿者

ななねえ

女性 投稿エピ 2

最近 高校時代の元恋人と復縁しました 彼とのことを書いていきたいと思います 温かい目で読んでいただけると嬉しいです