6年越しの

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『私たちに遠距離は無理。この高校卒業を機にお別れしたい。』
そうメールを送り、約1年半の交際に幕を閉じたのは私のほうからでした。
大好きだった彼。素を出せたからこそケンカが多い高校時代でしたが、お互いすごく好きで、“結婚してもいい”と思うくらいベタ惚れでした。
ただ、依存するように付き合っていた2人にとって遠距離恋愛はかなり厳しく、遠距離になることで浮気を疑ったり、相手に不信感を持つようになり嫌いになってしまうかもしれない…そうマイナスの思考が働き、大学で別々の方向(私は北へ、彼は南へ)に進むことが分かった時、私は別れることを決意しました。

大学に進学してから、2年が経過し、私たちは成人式前日に開催された高校同窓会で再会ー
「久しぶり」
『お久しぶり〜』
「あれからどうよ?元気してた?」
『まあまあ元気よ。そっちは?彼女でもできた?(笑)』
「できねえよ。俺まだ引きずってるからねぇ…」
『え、そうなの?別れたときあんなにボロクソ言ってきたのに?』
彼はわたしがメールで別れを告げた時、言葉のDVのような勢いで、怒りをこめた返信をよこしていました(笑)
(もう二度と会わないし連絡先も消せ!SNSもだめ!他に好きな人できたし!絶縁だ!などその他諸々…)
「あれはフラれて悲しかったから!正直今でも俺はお前を引きずってるよ。お前を越える女性を見つけられない。」
『(照れ) …私も、大学で新しい彼氏ができたりしたけど、あなたを思い出してしまう時があったりして…。結局、その人とは別れちゃった!』
「なんだ2人とも未練タラタラじゃん」
『ほんとそうだよね〜』
「俺は気持ち変わらないから。大学卒業して、お互いに地元に戻ることがあって、もしフリーの身で他にいい人が見つかってなかったら、結婚する?」
『…うん、それもいいね』
20歳になり、お酒が飲めるようになった2人は、まだ慣れないお酒にほろ酔いしつつ、しっかりとした意識でこんな会話をしていました。
今思えば、他の同級生も周りにいたのに こっ恥ずかしい話をよくもまあ…(笑)

それから約3年経ち、ひょんなことをきっかけに地元で会いカフェや海辺でお話をしましたが、この時にはお互いに長く付き合う恋人が居て、2人の間に結婚の約束なんて無かったかのようなカラッとした様子でその日を終えました。
今だから言える話ですが、わたしはこの再会を機に彼と過ごす時間の楽しさを思い出し、どこか切ない気持ちになっていました。

そこからまた時は経ち、1年半以上が経過。
彼から来た『電話できる?』という連絡から、電話好きの2人はまたちょくちょく電話で会話をするようになりました。(長い時は2時間、短くて40分程)
この時、わたしは地元で仕事をしていましたが、彼は高校卒業後に進学した大学を中退し、地元の大学に入り直していたため まだ地元で大学生をしていました。
電話での会話は、本当に他愛もない内容ばかりでしたが、2人とも長く付き合っていた恋人とは別れ、恋愛によって心に傷を負っていることが発覚しました。
気晴らしにカラオケにでも行こう!ということになり、会うことになりました。
昔からの知り合いのため緊張する様子はお互いになく、カラオケのあとに喫茶店でコーヒーでも飲もうということになりました。

そして、ここで運命のときが来ます。

written by ななねえ

エピソード投稿者

ななねえ

女性 投稿エピ 2

最近 高校時代の元恋人と復縁しました 彼とのことを書いていきたいと思います 温かい目で読んでいただけると嬉しいです