1番可愛いのはだーれ?

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彼のお誕生日当日に私達は触れ合い以外にもお散歩も楽しめる犬カフェに来ていました。

事前に訪れた時は授業が全休の日を使って平日に行ったので、さながらわんちゃんのハーレムのように構って貰えてとっても幸せだったのですが、お誕生日の当日は祝日だったこともあり、構って貰えないかも...と不安になりながらの入店でした。

当日お店に行ってみると、やはり店内は混みあっており、店外に長蛇の列ができる程でした。

このまま構って貰えなかったらどうしよう...と思いましたが、穏やかな彼の性格を読み取ってなのか入店して直ぐに2匹のトイプーが彼のひざの取り合いを見せるぐらい彼は大人気。

一方私のひざにも彼の所に行ったトイプーと仲の良い子が彼のひざを占領している2匹を見て、しょうがないと言っているかの如く、彼のひざに一度足を掛けた後、私の膝に登り眠ってしました。

触れ合いの30分をまったりとわんちゃんを撫でながら過ごした後は、予約していた1時間のお散歩に出掛けました。私は先程お膝に乗っていたトイプーの女の子を、彼はゴールデンの女の子のリードをそれぞれ持ち、近くの公園まで行くことになりました。

私がリードを持つトイプーとは違い、彼がリードを持つゴールデンの子はとてもおっきく、力も強いため公園内を引きずられるように進む彼を微笑ましく思いながらトイプーの子と一緒に2人を追いかけていました。

すると、満足したのか原っぱの広場で横になるスッキリした顔のゴールデンとはぁはぁと息切れしている彼に追いつきました。

ゆっくり歩いて来た私とトイプーにはまだ体力が残っていたので「近くをお散歩しておいで」という彼の言葉で、一旦二手に分かれてお散歩することになりました。

しばらくトイプーと2人でお散歩を楽しんでから戻ってみると、何やら楽しそうな彼の姿がありました。

あまりにも楽しそうだったのでトイプーを抱っこしながら少し離れた所で様子を窺ってみることにしました。

すると、ゴールデンの目線に合わせるようにしゃがんだ彼が「もういっぱい休んだでしょー?2人を追いかけよ~?」と言うとゴールデンが「やーだ!」とでも言うように丁度いいタイミングで彼のひざの上に置かれる手にお手をして、少しすると元に戻していました。

彼もそれが楽しいようで何度も何度も同じことを繰り返していました。

そんなこんなで、涼しい気候だったにも関わらず、結果汗だくになってしまったのでお風呂入って汗を流してから休憩していました。

彼はよっぽどゴールデンの子が気に入ったのかゴールデンの話ばかりしていました。そこで私は彼のひざの争奪バトルを繰り広げてくれたトイプー達とゴールデンの子のどっちの方が可愛かったか、といういじわるな質問をしてみることにしました。

彼は「うーん」とちょっとだけ迷ってから私をぎゅう~と抱きしめて「みんな可愛かったけど、1番って言うならお前しかいないよ」と言ってキスをしてくれました。

いい感じではぐらかされた気もしなくはないですが嬉しかったのでまあいっか、と思うことにしました。

written by あや

エピソード投稿者

あや

投稿エピ 8