憧れから一転

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私が中学1年生の時の話です。

私は密かに好きな先輩がいました。
その先輩は3年生で2つ歳上なので
当時の私からすると、とても大人っぽく、
相手にされるとは思えず、
どちらかというと、憧れている存在でした。

私はそんな先輩が眺められる
週一の全校集会が楽しみでした。
たまたま同じ苗字だったので
名前順で並んだ時に、距離はありますが
(1年と3年のため)横にいるような感覚で
それだけで幸せな時間を過ごせていました。

そんなある日、クラスの男子(バスケ部)と
私の好きな人の話になり、
先輩であんたと同じ部活だよ〜と
ヒントを与えすぎたせいか、
バレてしまいました。

それからの全校集会では
何故か視線を感じるようになり
いつも横からチラ見していたのに
目が合うようになりました。

もしかして??と思い、
あのクラスの男子に問いただすと
「あ〜部活んときに言ったよ〜!」と
言われ、えーーーー!馬鹿ー!と
眺めるだけでよかったのに
それも出来なくなってしまった(笑)。と

それからは恥ずかしさもあり
少しずつ距離を置くようになりました。
(すれ違っても見ないように)

そして時間がたち、文化祭当日。
合唱曲を真剣に歌ってる先輩を見て
やっぱりかっこいいな〜と思うだけで
何をすることもなく終了。

その後の部活(バレー)も終え、帰ろうとしたら
引退した女子先輩が外にいました。
私の腕を掴んで、「ちょっと今日一緒に帰ろうよ!」と。
今までそんなこと1度もなかったので
私も他の部活仲間も、呆然。
そのまま連れ去られ、リンチ??とか
考えながら歩いていると
急に背中を押され、建物の後ろに
行かされました。
周りには何も無く、時間帯的にも
薄暗かったため、本当にリンチ??と思っていると
後ろから、「ねぇ」と声を掛けられ
振り向くと、あの先輩でした。

急に鼓動が早くなるのが自分でもわかり
オロオロしていると
「俺君のことが好き、付き合ってくれない??」と
告白されました。
私はその時、パニックになり何故か
時間を下さいと伝え、帰りましたが
後日女子先輩を通じて、私も好きなので
よろしくお願いしますと返事をして
交際がスタートしました。

卒業前には、先輩が高校生になって
新しい出会いがあると、中学生の私が
子供に見えてくるんじゃないかと思い
私の方から別れを切り出して、
お別れすることになりましたが
5年後にたまたま会い、昔話をしました。

高校生になっても忘れられなくて
告白されても、好きな人がいるからと
断り、それでもいいという同級生と
付き合ったけど、町の夏祭りで
偶然私を見かけて、やっぱり好きだなー
てなったから彼女と別れたことを聞き、
あの時別れなかったら
どうなってたのかな〜??と
少し残念な気持ちになりました。
しかし、憧れの先輩と付き合えた事は
とてもいい思い出です。

written by ぎゅう

エピソード投稿者

ぎゅう

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