五ヶ月ほど前のことです。私の高校にはスキー合宿があります。レベルごとにチーム分けされていて、私は初めてだったので初心者チームにはいりました。
高所恐怖症で、ジェットコースターなども苦手な私は、リフトがとても心配でした。
しかし、隣になったクラスメイトの男子が乗るときに少し引っ張ってくれたり、座る時も「せーの」と掛け声をつけてくれたおかげでなんとか乗れました。
そんな彼に「リフトが怖い」と告げると、彼は笑ってこう言いました。
「大丈夫。俺が守るから!」
思わずきゅんときた私でしたが、すぐあとにこう続きました。
「……ってキムタクが言うんだよね笑笑」
彼は確かに普段からみんなをよく笑わせてくれる人でしたが、この時だけは思わず「そっちかーーーー!」とツッコミそうになりました。
でも、彼のおかげでリフトは無事乗れるようになりました。あの時からずっと私は彼に恋しています。スキーをする姿に惚れてしまう「ゲレンデマジック」というのがありますが、リフトでも惚れることがあるんだと初めて知りました……
written by 雨音
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